ベランダ 雨漏り修理
■ベランダ・バルコニーからの雨漏りの原因
「ある日突然、1階から雨漏りが始まった。しかし原因が分からない。一体どこから雨漏りしているの?」
雨漏りが発生したその時、あなたもこんな事を思いませんでしたか?
突然の雨漏り、そのうえ原因不明ともなると不安になってしまいますよね。
実はこの様な場合、2階のベランダやバルコニーに原因がある事が多いのです。
ベランダやバルコニーは洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだり、私達の暮らしには欠かせない場所です。
しかも一年中、雨風や紫外線、気温の変化など、過酷な自然環境に晒されているだけではなく、物を置いていたり、床を頻繁に人が歩くので、常に負担がかかっています。
そのため屋根や外壁と同じように非常に劣化しやすく、一度劣化が始まってしまうとその進行も早く雨漏りが発生しやすい場所なのです。
今回はそんなベランダやバルコニーの雨漏りについてお伝えしていきます。
あなたのお家に原因不明の雨漏りが発生したら、まずはベランダやバルコニー疑ってください。
【原因1】壁や床部分にヒビ割れがある。
主にベランダの防水で使用されているのは、「FRP防水」や「ウレタン防水」というものです。
これが経年で劣化をすると、床のヒビ割れや剥がれを起こしてしまいます。
ベランダやバルコニーは自然環境の影響を直接受ける為、外壁の塗装の塗膜が劣化してヒビ割れが発生しやすくなります。その隙間から雨水が室内に侵入し、雨漏りを引き起こします。
床や外壁だけでなく、手すりのヒビからも雨水が侵入し、雨漏りに繋がる事もある為、油断対敵です。
ヒビ割れを見つけたら決して放置せずに、すぐに修理をする事が大切です。
【原因2】防水シートが経年劣化している。
防水シートを使用するには、ある程度の広さが必要な為、屋上に使用される事が多いのですが、ベランダやバルコニーの防水の為にも使用します。
防水シートや防水塗装などを施して防水層を作ります。
この様な防水層を作る事により、ベランダやバルコニーに降り注いだ雨水の侵入を防ぐ事が出来ます。
しかし、防水シートも経年によって劣化が進むと、裂け目や穴あきが生じてしまい、そこから雨水が浸入してしまいます。
防水シートの寿命は約13年と少し長めなのですが、防水効果を維持する為にも、5年程経過したら、定期的にトップコートの塗り替えを行った方が良いでしょう。
防水シート自体の劣化が激しい場合には、古い防水シートを一度撤去して、新規の防水シートを張る必要があります。
又、ベランダに植木鉢や物置などを置いていると、防水層の劣化の進行が早まってしまいますので、置く物は必要最低限に抑えた方が良いでしょう。
【原因3】排水口が詰まっている。
ベランダやバルコニーの排水口は落ち葉や木の枝、埃や虫の死骸など多くのゴミが溜まりやすい場所です。
その為、細目に清掃を行なっていないと、雨が強い日に雨水が溢れ出してしまい、床や外壁から室内へと雨水が侵入するケースがあります。
この様な事にならない為にも、詰まりを防ぐ為に半年に一度の清掃をお勧めします。
【原因4】勾配に異常がある。
実はベランダの床面や排水口には僅かな傾斜が設けられています。
これは雨水がスムーズに排水口へ流れる様にする為です。ベランダの床をジックリと見る機会が無ければ、気付かない様な事なのですが、雨水が溜まらない様に、ベランダにもこんな工夫が施されていたのです。
そして、この傾斜が適切でなかった場合、ベランダに水溜まりが出来てしまい、防水層の劣化を早めてしまいます。
この様な症状は設計上の問題、もしくは施工不良の可能性が考えられます。
■ベランダ・バルコニーからの雨漏り対策
ベランダやバルコニーからの雨漏りを防ぐ方法は、まず排水口の掃除をして床に水を溜めない事です。
ベランダやバルコニーの排水口は色々な物が詰まり、意外と汚れているので、定期的に掃除をして、雨水をきちんと流してあげる事が大切です。
また防水シートや防水塗装等の防水層の劣化も雨漏りの大きな原因になる為、防水層が浮いていたり、剥がれていたりしているのを発見したら、塗り替えなどのメンテナンスを早期に行ないましょう。
この様な危険信号を見逃さないようにしましょう。
室内に雨水を侵入させない為に、ベランダに防水層を作るのは非常に重要な意味を持つのです。
■防水工事の重要性
ベランダの防水と建物の劣化は無関係と思われているかも知れませんが、実は建物自体の老朽化に大きな影響を及ぼす事もある為、ベランダやバルコニーの防水工事はしっかりと行っておく事が重要です。
雨水が建物内部に浸入してしまうサビを発生させ、建物の強度を弱くしていきます。
さらに建物内部に浸入した雨水は、壁や天井を変色させ劣化させます。
カビも発生しやすくなる為、喘息やアレルギーといった健康被害を引き起こす原因にもなります。
特にお子様のいるご家庭には注意して頂きたいです。
■まとめ
このように、原因不明の雨漏りはベランダやバルコニーの劣化が原因である場合が多いのです。
少しの破損からも雨水は室内へと侵入していきます。
まだ修理をする様な事ではないからと、そのまま放っておいても雨漏りは自然に直りません。
放っておくと、室内への雨漏りの頻度も量も多くなり、雨の通り道となっている木材や鉄筋などが腐り、結果的に大きな工事となってしまいます。
雨漏りが小さいうちに発見出来た事をラッキーな出来事と捉えて、小さいうちに修理してしまいましょう。
既に雨漏りが発生しているという事は、家の内部の腐食が始まっている可能性もありますので、たかが雨漏りと侮らないでください。
雨漏りを発見したら、その程度に関係無く、早急に業者に修理を依頼することがオススメです。
出来れば、雨漏りが最も発生しやすい、梅雨の時期や台風の時期の前に業者にメンテナンスを依頼しましょう。
これだけで雨漏りを未然に防げるのなら、ぜひ行いたいですよね。
定期的なメンテナンスで、台風や梅雨の時期を安心して迎えましょう。