【外壁塗装】塗料の種類・特徴|ラジカル制御形塗料とは?
外壁塗装工事を業者さんへ依頼し、見積りをとるといろいろな塗料を提案されると思います。
外壁塗装に使用する塗料には多数の種類があり、機能や費用もバラバラのため、どれにすれば良いのか悩まれてしまう方も多いのではないでしょうか?また、「せっかく塗り替えするなら納得のいく塗料を選びたい!」とお考えだと思います。
ですが塗料が良いからといってお家に最適とは限りません。何を重視するかによって「良い塗料」も変わっていきます。
今回は多数ある塗料の中から、「ラジカル制御形塗料」についてや、メリット・デメリットなどをご案内いたします。
■ラジカル制御形塗料(ラジカル塗料)とは?
ラジカル制御形塗料は、2010年代に発売されたまだ新しい塗料になります。省略してラジカル塗料とも呼ばれています。名称にある「ラジカル」とは、酸素や紫外線、雨水などが顔料に接触する事で生まれる劣化因子のことです。
ラジカルが発生する事で塗膜の劣化がどんどん進んでしまいます。そんなラジカルに目を向け、ラジカルの発生を抑える事にこだわって作られた塗料がラジカル制御形塗料です。ラジカル制御形塗料には、ラジカルの制御・抑制の為に下記の2つの成分が配合されています。
高耐候酸化チタン
酸化チタンというのはラジカルを発生させている成分なのですが、高耐候酸化チタンは「ラジカルバリア」という能力を持っており、ラジカルを外に出さない性質があります。そのため、樹脂の分解を抑えて劣化しにくい塗膜を保つことが出来ます。
光安定剤
発生してしまったラジカルを捕まえてラジカルの働きを抑える役目を持っているので、ラジカルの発散を抑えることが出来ます。
ラジカル制御形塗料は、この2つの役割により劣化しにくく耐候性が高い塗膜をすることが出来ます。塗膜の寿命を高めることが出来るので、大変優秀で機能的な外壁塗料です。
ラジカル制御形塗料の特徴・メリット
ラジカル制御形塗料のメリットは、ラジカルを制御することで劣化の目安である「チョーキング現象」を防ぐという点です。そのため、塗膜の耐久性が高く、耐用年数はおよそ13~15年程となっています。
※チョーキング現象とは・・・手で触ると、チョークのような粉状のものが付着する状態
人気のあるシリコン系塗料の耐用年数が約10~15年と言われていますので、それと比較しても耐久性は高いものといえます。また、親水性に優れているという特徴もあるため、汚れが付きにくく光沢のある美しい外観が持続するというメリットもあります。
防カビや防藻機能も備わっており、日当たりの悪い場所の塗装でも美観をキープできます。また、ラジカル制御形塗料のコストは従来のシリコン系塗料とほぼ変わりません。機能性を考えるとコストパフォーマンスの高い塗料となっています。
ラジカル制御形塗料のデメリット
ラジカル制御形塗料のデメリットは、発売から日が浅いために施工事例がまだまだ少ないことです。そのため、実際の耐久性や耐用年数、問題点が実際の所未知数となります。信用性という面からすると、施工事例が少ないことはどうしてもデメリットになってしまいます。
他のデメリットとしては、ラジカル制御形塗料は色の種類によって機能性に違いが出てしまうことがあげられます。
そもそも酸化チタンは白色顔料のため、白の割合が少ないラジカル制御形塗料は必然的に耐候酸化チタンの割合が少なくなってしまいます。そのため色によってラジカル制御形塗料は、機能性に違いが出てしまうというわけです。白色顔料の少ない色は、ラジカル制御形塗料本来の機能を発揮できないといえます。
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