【屋根塗装】屋根材別の耐用年数と塗装工事が出来ない屋根材

屋根のリフォーム工事をお考えになられた際に、自分の家は「工事の時期なのかな?」や、「どういった工事が必要なのだろう?」と悩んだことはございませんか?

今回は、屋根材別の耐用年数メンテナンス時期と方法をご紹介いたします。

また、屋根材の中には一般的には塗装できるとされていた屋根の中でも、特定の製品については屋根塗装工事ができない・おすすめしない屋根もありますので、合わせてご紹介いたします。

 

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屋根の耐用年数とは?

屋根の役割は、家を雨風から守ることです。

役割を果たせなくなる目安の年数が耐用年数となります。簡単に言うと、屋根から雨漏りしない目安時期です。

家を雨漏りから防いでいるのは屋根材だけではなく、その下にあるルーフィング(防水シート)です。屋根材が問題なく役割を果たしていても、ルーフィングが機能していないと雨漏りを引き起こす可能性があります。

そして気を付けるべき点として、ルーフィングにも寿命があるという事です。現在よく使われているルーフィング材の耐用年数は約20年前後です。

したがって、20年前後から葺き替え工事、ルーフィングの張り替え時期となってきます。

 

 

屋根材別の耐用年数・メンテナンス時期と方法

●和瓦・洋瓦(粘土瓦)屋根

和瓦や洋瓦などの「粘土瓦」の耐用年数は50~100年です。

粘土瓦の中にも種類があり、釉薬(ゆうやく)と言われるガラス質の薬品を上から塗って焼き上げた「釉薬瓦(又は陶器瓦)」は60~100年と言われています。

釉薬を塗らずに焼き上げた「いぶし瓦」は30~50年ほどで、釉薬瓦よりは耐用年数が短いです。

→和瓦・洋瓦のメンテナンス時期と方法

粘土瓦は瓦自体が高耐久なため、塗装によるメンテナンスは不要です。

主なメンテナンスは棟瓦を支える漆喰(しっくい)の補修になります。

漆喰は建てたときに使用した材料の質にもよりますが、早いと築7~10年ほどでボロボロと崩れ始めます。

漆喰が崩れたまま放っておくと、棟が歪んでしまい棟瓦の積み直し(取り直し)工事が必要になります。

 

また、瓦自体に物が当たって割れてしまったズレてしまったなどの症状があれば随時補修や差し替えなどが必要です。

瓦のズレは瓦を固定している漆喰がダメになっているかもしれません。屋根面にたわみがある場合は、下地(ルーフィングの下にある野地板)が腐ってしまっている可能性もあります。

天井裏の点検口から覗いてみて、屋根に打ち付けている板が腐っていないかどうか、屋根裏の床に雨染みがないかを確認しましょう。

また、屋根にコケや藻が生えている場合には雨漏りの原因にも繋がる為、早急に取り除かなければなりません。

 

●セメント瓦・モニエル瓦屋根

セメント瓦・モニエル瓦屋根の耐用年数は約20~30年です。

セメント瓦は粘土瓦同様、重量があり丈夫でなおかつデザイン性にも優れています。高級感や重厚感の出る瓦です。モニエル瓦はセメント瓦の一種で、乾式コンクリート瓦とも呼ばれます。

→セメント瓦・モニエル瓦のメンテナンス時期と方法

セメント瓦・モニエル瓦は築10~15年ほど経つと、色褪せやカビ・コケが発生してしまいます。そういった状態になったら塗装によるメンテナンが必要になります。

放っておくとカビ・コケは瓦の内部に根っこを張っていくため、瓦自体がもろくなってしまいます。

繁殖するとひび割れやすくなり、耐久性も落ちますので、水を弾く状態にする事が大切です。

厚みのある瓦も、経年劣化によってひび割れてしまいます。

塗膜の防水性が切れてからしばらく経過すると、瓦自体が水を吸って膨張・乾いて収縮を繰り替えしその負担によってひび割れてしまい、やがて欠落も起こります。万が一お庭やベランダ・バルコニーに破片が落ちてきては大変危険ですので、早急に塗装メンテナンスを検討しましょう。

 

●スレート(コロニアル)屋根

スレート(コロニアル)屋根の耐用年数は約20~30年です。

粘土瓦と比べてとても軽いため、耐震性に優れています。また防火性にも優れており、現在新築住宅の屋根材の中で高いシェア率となっています。

→スレート瓦のメンテナンス時期と方法

スレート瓦の主成分はセメントの為、築年数が経つと水を吸うようになってしまいます。

水を吸うと耐久性が落ちてもろくなってしまうので、築7~10年塗装によるメンテナンスが必要になります。

時期を逃すとスレート瓦自体にひびが入ったり、割れてしまったりなどの劣化症状が発生します。

寿命を縮めないためにも塗装メンテナンスが必須になります。

 

また、スレート屋根の場合は板金部も要チェックになります。

棟板金(むねばんきん)と呼ばれ、スレート屋根や金属屋根の頂点にあたる板金のことです。棟の構造は下から葺きあげられたスレートなどの屋根材を貫板(ぬきいた)という板で押さえ、上から棟板金をかぶせて雨水の浸入を防いでいます。

この棟板金は横から釘で固定されているのですが、こちらの釘が棟板金を劣化させる原因になっていきます。

棟板金を止めている釘は、築7~10年で抜けてきてしまいます。これは新築時の施工不良ではなく、どの家でも起こることです。

釘が抜ける原因は、棟板金の熱膨張にあります。

熱膨張とは、金属が熱で温められた時に膨張が起きる現象です。棟板金は金属のため、日に当たると太陽の熱で膨張し、夜に気温が下がると収縮します。

膨張するときは釘も一緒に引っ張られますが、収縮するときは板金だけが収縮して、長い期間膨張・収縮を繰り返すことで徐々に釘が抜けてきてしまいます。

日当たりの良い家だと釘が抜けるスピードも速くなるので、築7年が過ぎたら専門業者に屋根の釘チェックをしてもらうことが大切です。

 

●その他の屋根

その他、瓦ではない屋根材の耐用年数とメンテナンス時期と方法についてまとめました。

以下の屋根材の方は、参考にしてみて下さい。

屋根材耐用年数メンテナンス時期と方法
トタン15~20年築年数7~10年で塗装メンテナンス
ガルバリウム鋼板20~30年

基本的に塗装は不要。

見た目が気になったら塗装メンテナンスを

アスファルトシングル20~30年

基本的には塗装は不要。

見た目が気になったら塗装メンテナンスを

 

⚠塗装厳禁⚠ 塗装メンテナンスが出来ない屋根材

上記で紹介した塗装メンテナンスが必要と紹介した屋根材の中でも、特定の製品は塗装できない・おすすめしないものがあります。

なぜならば塗装をしても強度を維持できないほどに傷みやすい弱い素材のため、塗装メンテナンスをする意味がないからです。また、本来は塗装できた屋根でも、劣化が進行しすぎていると塗装できなくなってしまいます。

塗装出来ない・おすすめしない屋根材7種

住宅の屋根材の中には、実は「塗装できない屋根」が多く存在します

そしてそのほとんどは2000年前後に製造された、「ノンアスベスト切り替え時期の製品」です。

アスベスト(石綿)は強度が高い優秀な建材で、昔の屋根には一般的に使われていました。しかし健康への影響から規制されるようになり、2000年頃には各メーカーがノンアスベストにした製品を販売し始めます。

ところが、アスベストを抜いた分強度が低くなり、切り替え当初の製品は特にそれが顕著に出てしまいました。

“塗装しても強度が保てない”“塗装しても劣化を止められない”=塗装する意味がない、という傷み方をします。

そのため、知識のあるリフォーム業者は、このような屋根には塗装をおすすめしないのです。

 

ただ、この時期のノンアスベスト屋根全てが塗装できないわけではありません。

代表的な製品を7つご紹介しますので、まずはここに当てはまるのか確認してみましょう。

・パミール

メーカー:ニチハ株式会社

製造期間:1996~2008年

パミールは、塗装できない屋根の代表的な存在です。

外壁材の大手メーカー・ニチハの製品で、実際に使用している住宅数もかなり多いとされています。

ミルフィーユのように層状にパリパリと剥がれてくる(層状剥離)という症状が特徴です。8~10年もすると、特に分かりやすく見えるようになります。

塗装をしても屋根材自体が剥がれてしまうので、塗る意味が全くありません。

・レサス

メーカー:松下電工株式会社

製造期間:1999~2006年

レサスは、松下電工※(現パナソニック)の製品です。

強度が低く、屋根点検で上を歩く際にも割れる危険があるほどです。細かなひび割れや、扇型に大きく割れるような欠損が多く発生します。

塗装しても強度自体は戻せないため、メンテナンスとして塗る意味がありません。

※松下電工の外装建材部門は後にクボタ(株)と事業統合し、現在はケイミュー株式会社に社名を変更。

・シルバス

メーカー:松下電工株式会社

製造期間:2001~2003年

シルバスも松下電工の製品で、レサスの上位商品として発売されました。

レサスと同様に、ひび割れ、欠損が多く発生してしまいます。大きなスリットの入ったおしゃれなデザインですが、そのせいで一層割れやすいです。

通常のスレートに必要な「縁切り」や「タスペーサー」の作業でも割れが起きやすいため、やはり塗装はおすすめしません。

・コロニアルNEO

メーカー:クボタ株式会社

製造期間:2001~現在は製造中止(明確な年月不明)

コロニアルNEOは、クボタ(現ケイミュー)の製品で、現在最も普及している屋根材「カラーベストシリーズ」の商品です。

細かなひび割れや先端の劣化、崩れが起きやすいです。築10年を超えると、全面的にひび割れが発生してしまいます。

 

ただ、コロニアルNEOは他の屋根材に比べると不具合の報告が少ないです。まだ築年数が浅いお家など、状態によっては塗装で持たせられる可能性がありますので、点検してみて業者と相談しましょう。

・アーバニーグラッサ

メーカー:クボタ株式会社

製造期間:2001~2005年

アーバニーグラッサは、単にアーバニーと呼ばれることもあるクボタの製品です。

うろこのように入り組んだデザインが特徴です。

その分強度も低く、細かなひび割れや欠損が多く発生します。部分差し替えや補修がしにくいため、塗装もおすすめしません。

先端部が割れてそのまま滑落してきた、という事例が多く見られます。

・ザルフグラッサ

メーカー:クボタ株式会社

製造期間:2001~2005年

ザルフグラッサ(ザルフ)もクボタの製品です。

コロニアルNEOと似た形状ですが、こちらの方がややスリット幅があります。

ひび割れが多く起こるほか、劣化が進むとパミールのような層状剥離も発生することがあります。特に両端部分がひび割れ、欠落しやすいです。

・セキスイかわらU

メーカー:積水屋根システム株式会社

製造期間:1990~2007年

セキスイかわらUは、大手ハウスメーカーの積水グループの住宅で長く使われていた屋根材です。U瓦とも呼ばれます。

もっと古くから販売されていましたが、1990年からノンアスベストに切り替わっています。

ひび割れの他に、表面塗膜の剥がれが発生するのが特徴です。塗装前の高圧洗浄のときに表面がさらに剥がれ、素地がむき出しになってしまうため、塗装しても強度が保てません。

 

屋根塗装についてのお問い合わせは株式会社カナリアペイントへ

風雨から建物を守る大切な部位である屋根を長持ちさせるためには、屋根材事に適切なメンテナンスを行うことが不可欠です。

そしてできるだけ費用対効果の高いメンテナンスを行うことが重要になります。

屋根のメンテナンスを効率よくおこなうためには、悪くなって不具合が生じる前に塗り替えをするのが基本。

そして耐用年数とコストのバランスを考えて、長期的視野から塗料を選ぶことが何よりも大切です。

事前にいろいろな塗料の特徴や塗り替え時期のタイミングを押さえることで、満足度の高い屋根塗装が実現可能になります。

 

 

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