外壁塗装をシミュレーション
外壁塗装工事の楽しみでもあり悩みどころでもあるのが、色選びではないでしょうか。
外壁塗装はお金と時間がかかるもので、好みの色で塗りたくてもイメージと違ったらすぐ塗り直し…とはいかないのが難しい所ですよね、しかし、妥協して無難な色を選ぶ前に試してほしいことがあります。
それはカラーシミュレーションです。
最近はパソコン上で塗装後のイメージを見られるシミュレーションサイトや、スマホアプリもたくさんあるのでぜひ活用してください。
外壁塗装のカラーシミュレーションとは
住宅の中でももっとも目に触れる機会が多い外壁の色は、こだわりをもって決めたいという方がほとんどです。しかし、実際に塗ってみたところイメージと違っていたから別の色にする、ということは簡単には出来ません。
そこで、実際の塗装をする前に写真やCGに色を乗せてみて、イメージに当てはまる配色を確認するシミュレーションが役に立つのです。
1.シミュレーションを行うメリット・デメリット
●カラーシミュレーションのメリット
ご自身のパソコンやタブレット・スマートフォンなどで色々と試してみることが出来る簡易タイプは、塗料メーカーや建設会社が自分のサイトに展開しているものが多くあり、ほとんどが無料で試すことができます。手軽なうえに、初期の構想段階でも実際に完成した住宅を具体的な形でイメージすることができるので便利です。用意されたパターンを使って、色々な組み合わせを繰り返し試したうえで、家の外観を決めることができます。実際の塗料の色がデータ化されていますから、選んだ色を施工業者に正確に伝えることもできます。
一方、施工業者が使うプロタイプでは、新築の場合は設計図を、リフォームの場合はその建物の写真をデータ化してコンピュータに取り込み、屋根や外壁をカラーコーディネートします。皆さんの様々な要望や好みを、細部にわたって実物そのままにイメージ化し、具体的な建築物の形にして提案します。
●カラーシミュレーションのデメリット
簡易タイプは手軽である半面、ソフトが用意した建物の形状パターンでシミュレーションするため、実際の建物へ反映しづらい面があります。利用者の自由な色の組み合わせが、稀に独りよがりな色の組み合わせとなってしまう恐れはあります。実際の施工時には、業者の意見も聞いてみるとよいでしょう。
プロタイプは施工業者の営業ツールですから、具体的新築・リフォームの計画がないと依頼しづらい面がありますし、施工業者の「好み」が強くなる傾向があります。ご自身の希望を伝えたうえで、業者から特定の色を勧められたら、しっかり理由を聞き、納得できるまで話し合うべきでしょう。
⚠気を付けるべきカラーシミュレーションの落とし穴⚠
カラーシミュレーションは大変便利なツールですが、利用する場合には注意しなければならないことが3点あります。
・色見本と実物の違い
カラーシミュレーションの結果は、パソコン等のディスプレイ上で見たり、それをプリントアウトした紙で確認をしたりしています。実際の外壁はそれらの色見本の何十倍もの広さになります。人間の視覚では、同じ色でも小さな面積の見本で見たときより、明るい色は実際の壁ではより明るく見え、暗い色はより暗く見えてしまい、皆さんが思ったイメージとは異なってしまいます。また、色は太陽光と人工光源では違って感じますので、色見本はなるべく大きなサイズで入手し、戸外でも確認するなどの配慮が必要です。
・外壁素材の質感による違い
外壁の素材によっては、光の当たり方で影ができたり、反射して光沢が生じたりして、カラーシミュレーションでイメージした色と異なるように見えることがあります。施工業者に相談し同じような仕上げをしている既存の建物を見て確認することで失敗を防げます。
・選んだ色と周囲の街並みとの調和
一つひとつの建物が集まって、街並みの景観を構成しています。街並みの雰囲気は微妙なバランスの上に成り立っているものです。自分の家だけに焦点を当てて外観を決めた場合、完成した後周囲から浮いてしまうことも起こりえます。建物の「色」は各自治体の景観条例などで規制の対象項目になることが多いことからおわかりのように、非常に重要な要素です。家の「個性」と「周囲との調和」は難しい問題ですが、周囲とのトラブルにも繋がることですので注意が必要です。
2.自宅でシミュレーションできるwebサイト5選
パソコンでシミュレーションというと、「高いソフトが必要なのかな」とか「操作が難しそう」などの不安を感じる方も多いかも知れません。しかし、今回ご紹介するカラーシミュレーションはサイトにアクセスして感覚的に操作するものばかりです。
無料で利用できて専用のソフトは必要ありませんし、操作も住宅や色のイメージを選ぶだけで簡単です。思い立ったときに自宅ですぐ使えるのも魅力ですよね。外壁のイメージをまとめるためにぜひ活用してください。
■ 日本ペイント
質問に回答することでオススメの配色を提案してくれる「LIFE STYLE診断」、希望する住宅外観と塗装後のイメージからオススメの配色を割り出してくれる「住宅外観から配色」、自宅の写真に配色してイメージを確認できる「自宅写真で配色」の3つのシミュレーションができます。
■ 関西ペイント
外壁と屋根以外に、破風や玄関柱にも配色できるのでより具体的なイメージが表現できます。関西ペイント標準色に加え、日本塗装工業会色見本からも色を選択可能。迷ったときは「ジャンル別おすすめ配色」を選ぶと、ナチュラル系、モダン系などのオススメ配色を参考にできます。
■ エスケー化研
テクスチャが用意されており、拡大して見ることも可能なのでリアルな外壁をイメージできます。外壁をツートンカラーにしたり、サッシやドアにも配色したりできて、色数も多く自由度が高いです。外観は戸建ての他にマンションや工場が選べるのもユニークです。
■ さくら外壁塗装店
選べる屋根の種類が多く、切妻造(山状の形)や寄棟造(4方向に広がる形)などがあります。外観も和風と洋風が用意されているので、よりイメージに近いシミュレーションができるでしょう。シンプルな使い心地なので軽く試してみたい方や初心者にオススメです。
■ 小林塗装
一番の特徴は、配色シミュレーションした建物を前後左右から見られることです。すべての面から仕上がりを確認できるので、違和感のないイメージを作れます。
また、雨戸や笠木などの細かい部分にまで配色できます。細部までこだわってシミュレーションしたい方にオススメです。
3.カラーシミュレーションの活用法
実際にカラーシミュレーションをしてみてイメージ通りの色が見つかったら、これを活用してさらに洗練された配色へとブラッシュアップすることもできます。
●似た色で比較する
色には濃淡や色味があるので、例えば青を取ってみてもビビッドだったりパステルカラーだったり、紫に近い赤味の強い青も緑に近い黄色味の強い青もあります。初めてシミュレーションをするときは青、茶色、白などまったく違う色で試すことが多いですが、イメージ通りの色が見つかったら、その色に近い色でもシミュレーションしてみましょう。
「この色の方がもっとイメージに近い」とか、「イメージしてなかったけどこの色の方が良いな」と感じる色を見つけられるかも知れません。
●アクセントを入れる場所を変えてみる
濃淡や色味が違う色をワンポイントで入れると、外壁の表情に変化が出ておしゃれな仕上がりになります。このようなアクセントになる色は位置によってガラリと印象が変わるので、シミュレーションで気に入った配色ができたときにはさらにいくつかのパターンを試してみると新たな発見があるでしょう。
色のバランスは実際に配色してみないと分からないことが多いので、色を入れ替えたり色の面積を調整したりしてじっくりシミュレーションすることをオススメします。
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