サッシによる雨漏り修理・コーキングなどによる対処方法
雨漏りの原因としては、経年劣化・地震や風災によるダメージの蓄積・ゴミによる排水路の詰まりなどが多くあります。
よくある雨漏り原因のうち「窓サッシの劣化」が上位にあげられます。
家の窓・ドア・換気扇などのサッシと外壁材の境目には、コーキングという充填剤で埋められています。
このコーキングは、年月が経つと劣化してきて、細かなヒビや裂け目が発生し、雨水の浸入口になります。サッシ廻りは雨水が当たりやすく、留まりやすく、劣化も起こりやすいという原因が3拍子揃った部位です。
サッシ廻りの雨漏り原因
1.窓枠のどこかが壊れている
窓のサッシに付いているゴムパッキンが劣化して破損すると、隙間が生まれて雨が室内に浸水しやすくなります。
小規模であれば防水テープなどで補修することが可能ですが、破損箇所が広範囲にわたる場合はゴムパッキンの交換修理が必要です。
また、窓の近くの外壁コーキングが劣化して隙間ができている場合も、雨水が室内に浸水しやすくなります。
その場合、破損部分が小規模であれば、コーキング剤を使って自分で補修することが可能です。しかし、破損部分が広がっている場合や、経年劣化が起きて外壁そのものがもろくなっている場合はコーキングの打ち直しが必要となります。
2.外壁のどこかが壊れている
窓のまわりの外壁が経年劣化や自然災害などで壊れていると、窓にサッシに雨水が漏れることがあります。
軽い亀裂であればコーキング剤で補修することができますが、経年劣化による破損や広範囲な破損であれば外壁の修理が必要になります。
3.窓の近くにある屋根に破損がある
窓のうえにある屋根や雨樋が壊れている場合も、サッシに雨水が溜まりやすくなります。
屋根や雨樋は高所にあるため、補修や修理はプロに任せるようにしましょう。
4.窓そのものにトラブルがある
サッシが雨漏りをしている窓が「引き違い式」である場合、扉同士の間に隙間ができてしまっているとレールにたまった雨水が室内に入り込んでくることがあります。
その場合は、隙間テープを付けて補修したり、雨の日は雨戸を閉めたりして対処してください。引き違い窓のズレは自分で直すことが難しいため、業者やリフォーム会社などのプロに任せるのが確実です。
また、窓の下部についている「水抜き穴」が土やゴミで詰まっていると、雨がレールに溜まったときにうまく排水されず室内に入り込んでくることがあります。
5.その他の理由
窓の上部に換気扇や配管がある場合は、風向きによっては風にあおられた雨水が侵入してくることがあります。
換気扇や配管をふさぐことはできないため、強風を伴う雨の日や台風の予報があるときは、室内の換気扇や配管の下に吸水シートを貼って対応するのがおすすめです。
また、換気扇や配管のコーキングが劣化して破損している可能性もあるため、一度プロにチェックしてもらうのが確実です。
また、建ててから年数が浅く、とくに激しい自然災害を経験していないのにサッシに雨漏りがあるという場合は、業者による施工不良が考えられます。
サッシの雨漏りを放置するとどうなる?
■雨漏りの水がコンセントに触れる恐れがある
サッシから雨漏りしている場合、室内の壁をつたって電気配線やコンセントに着水し、漏電する可能性が高くなります。
電気配線やコンセントに漏電すると、感電や家事など思いがけない二次被害につながりかねないので、早めの対処が肝心です。
■近くの天井や壁・床が腐りやすくなる
雨漏りを放置すると、天井や壁・床が徐々に腐食されてもろくなります。
長期間放置すると、最悪の場合天井や床が抜け落ちることもあるので放置は厳禁です。雨漏りを放置して被害箇所が広がると、そのぶん修理費用もかさんでくるため、早い段階で対処する方がコスパが良いといえます。
■カビ・シロアリなどが発生しやすくなる
雨漏りを放置すると、天井や壁・床に湿気が溜まり、カビが発生しやすくなります。カビは建物をもろくするだけではなく、家に暮らす人やペットに健康被害をもたらすため、早めに対処するようにしましょう。
また、木造建築である場合、木材が湿気で柔らかくなるとシロアリが住み着きやすくなるため注意が必要です。
サッシの雨漏りの修理方法
サッシの雨漏りは基本的に業者に直してもらうのが確実です。具体的にどのような修理方法があるのか知りたいという方は、この機会にチェックしてみてください。
■破損部分にコーキングを打つ
窓枠や外壁のコーキングが破損している場合は、コーキングを打ちなおす必要があります。
古いコーキングを一度すべて剥がしてから、新しくコーキングを打つという工事内容です。コーキングには乾燥時間が必要ですし、一緒に外壁の塗装工事などを行う場合、期間が2週間ほどかかります。
■破損部分を交換する
外壁や屋根などが破損している場合は、張替えや塗装などの修理が必要です。
修理内容は修理する場所や範囲によって異なります。修理期間に関しては、窓枠だけの修理であれば数日で完了しますが、外壁や屋根を修理する場合には、期間は2週間から、1ヶ月ほどかかる場合もあります。
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