屋根塗装の基本工程
屋根塗装は1度塗りだけではございません。塗料の品質等にもよりますが下塗り・中塗り・上塗りと3回塗ります。
下塗りは、屋根の細かいひび割れの補修をしたり、屋根材と上塗りの塗料の接着剤としての役割で施工されます。下塗りは工程として重要な工程です。下塗りを怠ると、どれだけ良い塗料を使っても色むらができたり、はがれやすくなったりしてしまいます。
下塗りでは、屋根の材質によって使用する塗料を変えます。屋根のひび割れなど劣化がひどい場合は、補修効果がある高価な下塗りをおこなう場合もあります。
中塗り・上塗りで使う塗料は、カタログに記載されている希釈率を守り、塗料本来の性能が出るように塗っていきます。
塗料には乾燥期間が決められていて、その間は次の工程に進みません。そのため、1度塗るたびに、適切な期間を置く必要があります。
屋根塗装の基本工程
- 現場確認・・・1日
- 近隣挨拶(工事のご案内)・・・1日
- 足場架設・・・1日
- 洗浄・・・1日
- 養生・・・1日
- 下地調整・・・1日
- 下塗り塗装・1日
- 中塗り・上塗り塗装・・・2~3日
- 完了検査・・・1日
- 足場解体、片付け・・・1日
屋根塗装のスケジュールは、事前に近隣住民へ説明や悪天候の場合の延期期間も含みますので、余裕のあるスケジュールを組みます。実際に施工する期間だけでなく、塗料の乾燥など施工しない期間も含みます。また、雪や雨が上がっても屋根が濡れている状態では塗装はおこなえません。
このような期間を考慮すると、屋根塗装にかかる期間は10日〜2週間程度かかるのが一般的です。
工程の役割について
現場確認
前回の点検から変わりがないかの確認。天候による災害などの確認と足場設置や屋根塗装の妨げになるものはないかを確認します。
近隣挨拶(工事のご案内)
業者の出入りや足場の設置・解体の音、ニオイが生じることでご迷惑をおかけしてしまうかもしれないので工事期間のご案内やお断りを入れます。
足場仮設・メッシュ設置
足場を設置する事で手の届かない高所での作業を安全かつ丁寧に行う事が出来ます。また、メッシュの設置は洗浄時の汚水や塗料が飛び散る事で近隣にご迷惑をおかけしない為に必要です。
洗浄
洗浄をすることで屋根に付着した汚れやコケ、劣化で剥がれかけた塗膜等を洗い流します。汚れたままの状態で塗装をおこなうと綺麗に仕上がらないだけではなく剥がれの原因にも繋がります。
養生
塗料の飛散防止の為、塗装が不要な部分を守る役割をしています。塗料が外壁や雨樋、お車、植物などに飛び散らないようにしっかり養生を行います。
下地調整
下地調整は屋根の素材や状態によりそれぞれ異なります。
- ひび割れ処理
- 錆の除去
- 釘の処理
- 部材交換
下地処理は上塗りが壁面に付着するよう下地面の汚れを落とし劣化部分に処理を施して平滑に整える事です。
この下地処理がしっかり出来てないと、直ぐに剥がれてしまったり、本来の塗料の性能が発揮されず劣化が起こる場合がございます。
下塗り塗装
外壁と上塗り剤を密着させる役割をしているので、塗装を行う上で最も重要な工程になります。
中塗り・上塗り塗装
中塗りは、下塗りと上塗りの間に行われる塗装のことです。中塗りで使用する塗料は、基本的に上塗りと同じものになりますが、業者によっては、塗り漏れを防止するために異なる色を使う場合もあります。 中塗りの重要な役割とは、塗膜に十分な厚さを持たせることや上塗りを美しく仕上げるために平滑な下地をつくることなどです。中塗りは塗装の塗りムラをなくす役割もあるので中塗りの塗料を塗布しないと、上塗りの塗料が剥がれやすくなる原因にもなるのです。
上塗りは塗膜を厚くして下地を保護する役割があります。塗膜は下地の外壁や屋根材を保護してくれるので、中塗りで終わるよりも上塗りも行った方がより安心です。また、塗りムラが残っていないかを確認しながら、塗りムラをなくしていく作業でもあります。
中塗り 上塗り
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完了検査
完了検査は最終確認をするのにお客様の立会いが求められる場合がございます。
- 仕上がりに問題がないか
- 塗り残しがないか
- 養生の剥がし忘れがないか
- 塗料の飛散で汚れているところがないか
気になる箇所を見つけた場合は、その場で業者に伝えて下さい。手直しが必要な場合はすぐに対応してもらえます。
足場解体、片付け
全ての工程が完了し、補修等が行われたら足場を解体し、養生等の片づけを行います。
※注意
塗装開始~完了までの工程はあくまで予定です。
天候や劣化の含不具合によってスケジュールが前後する可能性があります。
工事期間中は窓が開けられないタイミングや洗濯物を干せないタイミングもありますので業者へ相談しましょう。