外壁塗装|塗料の種類

外壁塗装 種類

お家の外壁塗装を検討し始めたとき、多くの方が悩まれるのが「どの塗料を選べばいいの?」ということではないでしょうか。

外壁に使われる塗料といってもさまざまな種類が存在し、種類によってグレードや性能が異なります。

高ければ良いというものでもなく、外壁材や目的に応じた塗料を選ぶことが大切です。

今回は数ある塗料のうち、主要な種類を中心にご紹介。

それぞれのメリット・デメリットや費用、耐用年数などを解説したうえで、はじめての外壁塗装でも失敗しない塗料の選び方を解説します。

 

 

外壁塗装の塗料の種類とグレード

家の外壁塗装として使われている塗料は主に「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「無機」の5種類です。

基本的には性能や耐用年数が高いものほどグレードが高く、費用も高価なものになります。

各塗料の価格帯やおおよその耐用年数については以下の通りです。

種類 価格耐用年数メリットデメリット
アクリル塗料3〜5年費用がもっとも安い熱や紫外線に弱く、耐用年数が短い
ウレタン塗料 5~8年価格と機能のバランスがよい耐久性がそこまで高くない
シリコン塗料 8~12年汚れにくく、バリエーションが豊富硬くなりやすく、ひび割れする可能性がある
フッ素塗料 高15~18年耐久性、美観性が高い価格が高い
無機塗料 20〜25年耐久性が高く、カビが発生しづらい価格が非常に高い

 

それでは、価格帯の安いものから順に特徴を見ていきましょう。

外壁塗装 塗料 種類

 

 

アクリル塗料

アクリル塗料とは、アクリル樹脂を主成分とする塗料です。

 

アクリル塗料のメリット・デメリット

メリットはなんといっても費用の安さ。ウレタン塗料やシリコン塗料と比べて費用が抑えられるのに加えて、発色が良く失敗しにくいことも特徴のひとつです。
デメリットは耐久性が低く、ほかの塗料と比べて頻繁に塗り替えが必要になることでしょう。

コストパフォーマンスとしては決して良いとは言えず、現在外壁塗装ではあまり用いられていませんが、DIY感覚で短いスパンで外壁塗装を行いたいという方や、とにかく費用を安く抑えたいという方にはおすすめです。

アクリル塗料の費用と耐用年数

平米単価としては1000~1300円前後で、耐用年数は3~6年程度と言われています。

紫外線に弱い、ひび割れしやすいなど耐久性は低め。

外壁塗装としての持ちはあまり良くないため、定期的な塗り替えが必要になります。

 

 

ウレタン塗料

ウレタン塗料とは、ポリオール樹脂を主成分し、ポリイソシアネートと呼ばれる硬化剤と組み合わせて作られる塗料です。密着性や伸縮性に優れており、付帯部や木部の塗装にも採用されます。汎用性が高く、家具などでも幅広く使われています。

ウレタン塗料のメリット・デメリット

ウレタン塗料は、柔らかい質感による密着性の高さゆえにさまざまな箇所に使える点と費用の安さがメリット。

一方でデメリットは、耐久性があまり高くない点です。アクリル塗料に比べて耐用年数は長いものの、近年は15年以上持つような高耐久塗料も多く登場しており、グレードとしては低めです。

 

ウレタン塗料の費用と耐用年数

平米単価としては1200~1900円前後で、耐用年数は7~10年ほど。

一昔前までは外壁塗装でもメジャーな塗料でしたが、アクリル塗料と同じく耐久性に乏しいため、近年はあまり使用されていません。

雨樋などの付帯部を中心に使われています。

 

 

シリコン塗料

シリコン塗料とは、主成分である合成樹脂にシリコンが含まれている塗料のこと。外壁塗装に使われる塗料としては長い間主流であり、各メーカーからさまざまな商品が出ています。

シリコン塗料のメリット・デメリット

シリコン塗料のメリットとしては、汚れがつきにくく落ちやすい低汚染性と、熱や紫外線にも強い耐久性の高さです。これらの特徴から外部の影響を受けやすい外壁塗装に向いている塗料と言えるでしょう。また、商品のバリエーションが豊富なため、色にこだわりのある方にもおすすめです。

一方デメリットは、塗膜が固くなりやすいため劣化が進むとひび割れにつながる点や、性質上重ね塗りが難しく技術を要する点が挙げられます。また、シリコンの含有量によって耐久性や性能に幅があるため、「シリコン塗料だから」と一概に良いわけではないことを理解しておきましょう。

「ガイソーウォールシリコン」は上記のようなメリットに加えて、カビや藻類などの微生物の発生を抑制する「防カビ・防藻性」や、艶のある仕上がりと高い光沢維持力が特徴。このように、商品によってさまざまな付帯効果があります。

 

シリコン塗料の費用と耐用年数

シリコン塗料は数多くのメーカーから出されているため費用も幅広いですが、平米単価としては1800~2000円ほどが一般的。

耐用年数は8~12年ほどであり、アクリルやウレタンと比べて長持ちするため、外壁塗装に使う塗料としては十分なパフォーマンスと言えるでしょう。

 

 

フッ素系塗料

続いて、フッ素塗料です。

フッ素樹脂が配合された塗料のため優れた対候性・耐久性があります。

一般住宅だけでなく、塗り替え難易度が高い大型建造物などに多く用いられています。

フッ素系塗料のメリット・デメリット

硬い塗膜を形成するため紫外線に強く、頑丈な塗装を行えるのがメリット。外壁のほか、劣化しやすいシャッターなどにも適しています。

デメリットとしては、ほかの外壁塗装と比べて費用が高くつく点です。
費用がかかったとしても、できるだけ長持ちさせたいという方にはおすすめです。

フッ素系塗料の費用と耐用年数

フッ素塗料の平米単価としては3000~4500円程度、耐用年数は15~20年と言われています。

これまでご紹介してきたシリコンと比べて、やはり高い印象を受けるかもしれませんが、それに見合う耐久性がある塗料です。

 

無機塗料

フッ素系塗料と並ぶハイグレード塗料が「無機塗料」と呼ばれるものです。

無機ハイブリッド塗料と呼ばれることもあるこちらの種類は、炭素を含まない無機物質を主成分とすることで変化しにくく、耐久性が高いのが特徴。

無機塗料のメリット・デメリット

無機塗料は耐久性が非常に高く、長期間美しい外観を維持できる点がメリットです。ただしシリコン塗料など有機系塗料に比べて硬く、ひび割れしやすいといったデメリットもありますが、無機・有機成分をハイブリッド化することでバランスのとれた柔軟な塗膜を形成でき、カビ・藻類の発生も防ぐことが可能になります。

チョーキングなどの劣化も防ぎながら一度の塗装で長期間住まいの外観を美しく保ち続けます。

 

無機塗料の費用・耐用年数

費用は4000~5500円程度。耐用年数は20年以上とフッ素塗料よりも長く、塗料のなかではハイグレードと言えるでしょう。

ただし、耐用年数が非常に長いことで外壁以外のメンテナンスと周期が合わせづらく、一般住宅の塗装としてはなかなか選択肢に上がりづらい種類かもしれません。

 

外壁塗装 塗料 種類

 

 

外壁塗装工事で失敗しないための塗料の選び方

多くの方にとって、外壁塗装は人生でそう何度も経験するものではありません。

費用も時間もかかるうえに、家のイメージを大きく左右するため「思っていた仕上がりと違った……」なんて失敗したくないですよね。
最後に、外壁塗装工事で失敗しないための塗料の選び方をご紹介します。

 

 

迷ったら「シリコン塗料」「フッ素塗料」から検討しよう

本記事では5種類の塗料をご紹介しましたが、塗料業者によってはさらに多くの種類を扱っているところもあります。

グレードやメリット・デメリットについてなんとなく理解できても「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いでしょう。

迷ったときには「シリコン塗料」か「フッ素塗料」から選ぶことをおすすめします。理由としては、外壁塗装として求める耐久性が十分であり、グレードとしても中ほどで高価格すぎないためです。

「外壁の塗り替えサイクルは10年」と言われているように、耐用年数が10年以上であるかどうかが一つのポイント。

また、シリコン塗料は長い間主流塗料であったため各メーカーからさまざまな商品が出ており、好みの色を見つけやすくなっています。

さらに性能にもこだわりたい、劣化を防ぎたいという方はフッ素塗料も見てみるとよいでしょう。

耐久性や性能としても優れており、近年はシリコン塗料以上に人気がある塗料と言えます。

 

外壁塗装 屋根塗装 埼玉県鴻巣市

実際に過去の施工事例を見ることも大切

外壁塗装で主に使われている塗料とその違いについてご説明しましたが、外壁材や環境との相性も非常に大切です。

外壁と塗料の相性を気にせずに施工してしまうと、塗装工事の品質だけでなく外壁の劣化を促進させることになりかねません。

せっかく外壁塗装をしたのに、すぐに塗り直しになるなどのトラブルは避けたいですよね。

事前に塗装業者の過去の施工事例を見せてもらうなどし、実際の仕上がりイメージや施工技術を確認しておくのも良いでしょう。

 

カナリアペイントではホームページにて過去の施工実績を多数掲載しております。

ぜひご参考になさってください。

塗装の相談や無料の見積もり依頼も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

埼玉県熊谷市 外壁塗装


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