外壁塗装の工程手順
外壁塗装には、「塗料を塗る」以外にも多くの工程があります。
施工開始から完了までは大まかに9段階に分けられ、全工程の終了までは14日間(業者休業日の除く)前後かかります。
目安日程 | 工程 | 作業内容 |
---|---|---|
工事1~7日前 | ご近所さんへ挨拶 | ご近所さんへ外壁塗装の告知・挨拶をする |
1~2日目 | 足場の組み立て | 家の周囲に鉄パイプ製の足場を設置 |
3日目 | 高圧洗浄 | 高圧洗浄機で外壁表面の汚れを念入りに落とす |
4日目 | 養生 | 塗料をつけたくない部分をビニールシート等で覆う |
5~6日目 | 下地調整 | 外壁の穴やヒビを埋める、研磨する等の作業 |
7~8日目 | 下塗り | 外壁面と次に塗る塗料の密着をよくする液材を塗布 |
9~10日目 | 中塗り | ローラー、ハケ等で色付きの塗料を塗る(1回目) |
11~12日目 | 上塗り | ローラー、ハケ等で色付きの塗料を塗る(2回目) |
13日目 | チェック・引き渡し | 仕上がりや不備の有無を家の住人とともに確認 |
14日目 | 足場の解体 | 歩行部分や固定用の部材を外し、足場を鉄パイプに戻し撤収 |
外壁塗装の工程一覧
ご近所さんへ挨拶
工程概要:ご近所さんへ外壁塗装の告知・挨拶をする
工事が始まる前にご近所さんへ挨拶をします。
外壁塗装は工事中の騒音や、塗料の悪臭・飛散の恐れがある工事です。
工事前は、トラブルを予防するため、必ず工事の告知と挨拶を行います。
足場の組み立て
工程概要:家の周囲に鉄パイプ製の足場を設置
工事の前に高所作業用の足場を組みます。
足場は、塗装作業中の安全確保・職人さんの体勢を安定させるために必要な工程です。
足場を組み立てる際には、家の周囲の物の移動や植栽の撤去などが必要となることがあります。
高圧洗浄
工程概要:高圧洗浄機で外壁表面の汚れを念入りに落とす
塗料を塗る前に、高圧洗浄機で長年で定着した汚れを落とす工程です。
高圧洗浄は、汚れの上から塗装してしまうと塗膜の耐久性が下がり、仕上がりの美しさも落ちるため必要な作業となっています。
養生
工程概要:塗料をつけたくない部分をビニールシート等で覆う
養生とは、マスキングテープやビニールカバーで、窓サッシや床との境い目、エアコン室外機、雨樋・植木などの塗料が付着すると困る部分を覆う工程です。
周囲の汚れを防げるだけでなく、塗装範囲の端をきれいな直線に仕上げるためにも必要な作業です。
下地調整
工程概要:表面の穴やヒビを埋める・研磨する等の作業
外壁表面に荒れや損傷がみられる場合、表面の研磨や穴の補修をする「下地調整」という工程をこの段階で行うことになります。
建物の劣化が著しい場合は数日にわたって作業をする場合もあります。
下塗り
工程概要:外壁面と次に塗る塗料の密着を良くする液材を塗布
色がついた塗料を塗る前に、「シーラー」「フィラー」と呼ばれる下塗り材を、塗装範囲全体に塗る工程です。
下塗り材は本来は1工程の塗布で済みますが、劣化の具合によっては下塗り材の吸い込みが激しいため、2工程以上の作業が必要になることもあります。
下塗り・中塗り・上塗りの工程の間には乾燥時間が必須です。
中塗り
工程概要:ローラー、ハケ等で色付きの塗料を塗る(1回目)
中塗りは、下塗りの後・上塗りより前の2層目の作業です。
職人は、塗料の調合や塗布量・乾燥時間など、塗料メーカーの標準仕様書に記載されている通りに塗装をおこないます。
上塗り
工程概要:ローラー、ハケ等で色付きの塗料を塗る(2回目)
最後に上塗り工程を行います。
上塗りはもっとも外側となる層なので、下塗り・中塗りとは違い、実際に仕上げたい色で塗装します。
チェック・引き渡し
概要:仕上がりや不備の有無を家の住人とともに確認
上塗りの乾燥後、施主と一緒に足場にのぼり、塗装の仕上がりをチェックして回ります。
施主は必要に応じて質問を行い、問題がなければ現状で引き渡しとなります。
足場の解体
工程概要:歩行部分や固定用の部材を外し、足場を鉄パイプに戻し撤収
引き渡しのためのチェックが済んだら、足場を解体し作業終了となります。
以上で外壁塗装の工程は終了です。