外壁塗装|塗料単価の値上げラッシュ

外壁塗装 単価 屋根塗装

近年、塗装工事に使用される塗料の価格が高騰しています。

これに伴い工事にかかる費用も上昇傾向にあります。

・塗料の価格はなぜ高騰しているのでしょうか?

・実際の値上げ幅はどれくらいなのでしょうか?

今回は、近年の塗料の値上げについて、その理由と状況を詳しく解説します。

 

塗料の値上げの理由

塗料の値上げに大きく関係しているのは、次の3つの社会背景です。

  1. 原材料の価格高騰
  2. 原油価格の高騰
  3. 大幅な円安

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1.原材料の価格高騰

外壁塗装材の原材料となる顔料や樹脂を、日本は輸入に頼っています。

 

しかし、近年の新型コロナウイルスの流行や環境問題、ウクライナ危機の影響を受け、塗料の原材料の原産地では減産や貨物便の減少が発生。

塗料の原材料が十分に供給されない状態が続いています。

需要が供給を上回る状態では、当然その価格は上昇します。

つまり、需要過多・供給減少による原料価格の高騰が、その原料から生成された塗料価格の上昇につながっていると考えられます。

 

2.原油価格の高騰

原油価格の高騰は、日本でも大きな問題になっています。

 

塗料もその影響を受ける物のひとつ。

塗料には石油由来のものが多いため、原油価格の高騰の影響を受けやすいのです。

また、塗料の原料の多くを輸入に頼っている日本では、その運搬にかかるガソリン代の値上がりの影響も小さくはありません。

塗料価格の高騰は、そのような諸費用の値上がりが、商品価格に転加された結果でもあるでしょう。

 

3.大幅な円安

2022年頃から、急激に円安が進みました。

 

1月に1ドル113円程度だった為替は、日に日に円安ドル高へ。

10月には1ドル150円超にまで達し、円の価値は大幅に下落しました。

その結果、あらゆる輸入品が実質値上げとなったことは、記憶に新しいでしょう。

円安の影響は、当然海外の原材料に頼っている塗料にもおよびます。

円安で原材料に支払うコストが増えたことで、メーカーは日本国内で販売する塗料を大幅に値上げせざるを得なくなったのです。

 

大手メーカーの塗料の値上げの状況も確認

2022年以降、複数の大手メーカーが塗料の値上げを発表しています。

塗料の種類によって値上げ幅は異なりますが、その平均は次のとおりです。

  • 水性塗料:15%前後
  • 溶剤系塗料:15〜20%前後
  • シンナー類:25〜30%前後

 

他の種類の溶剤はもちろん、塗装に使う機器や運賃も値上げされ、それらは外壁塗装費用に上乗せされています。

 

※ただし、メーカーによって値上げ状況は異なります。

 

値上げは塗料だけではない!他の資材は?

近年の大幅な値上げは塗料に限りません。

中でも建築工事や塗装工事に深く関わるのは「運賃」と「木材」でしょう。

 

原油高や配達需要の増加によって、物の運賃は上昇しています。

運賃が高くなると、海外からの輸入はもちろん、国内で塗料や資材を配送してもらう費用もかさみ、結果としてそれが工事にかかる費用に上乗せされていくことになります。

 

また、ここ数年で欧米での木材の需要が高まったことから起きたウッドショックにより、建材の価格も値上がりしました。

一般住宅は木造であることが多いため、建材として用いる木材の値上げを反映して、住宅価格も高くなってきています。

 

さらに、半導体不足も深刻化し、これも建設工事の高騰や遅延を生んでいます。

 

 

塗料の値上げの理由は世界的な原材料高騰・原油高・円安

ここ数年、塗料の価格は急上昇しています。

 

その主な原因が「原材料の価格高騰」「原油価格の高騰」「大幅な円安」です。

コロナ禍や需要の偏り、ウクライナ危機等さまざまな情勢が影響し合い、それがこのような原因を生み出したと考えられます。

 

塗料価格の値上がりは数十%にも上り、これは他の資材高騰と合わさって建設費を高騰させています。

 

外壁塗装は思い立ったが吉日

塗装業者のホームページで良く見られるキャッチコピーに「いつ塗るのか?今でしょ!」という文言があります。

塗料価格の高騰によって、このキャッチコピーは真剣にとらえるべき言葉となりました。

外壁塗装専門店としてアドバイスするならば「外壁の塗り替えは思い立ったが吉日」、まさに「今でしょ!」です。

外壁の塗り替えを検討する際、外壁の劣化を発見してから検討する人がほとんどだと思います。

塗装の剥がれや塗料の退色、外壁の破損などの劣化症状は進行すればするほど、修繕費用も高くつくものです。

塗料の高騰がトレンドになっている昨今、塗り替えを検討しているならば、早めに見積もり依頼、外壁診断を依頼することをオススメします。

今は費用が高いから…という方もいらっしゃるでしょう。

残念ですが、塗装費用は上がることはあっても、下がることはめったにありません。

キャンペーンや割引サービス、火災保険や補助金を活用しながら、早めに外壁の塗り替えを検討しましょう。

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