軒天の劣化
軒天とは、外壁から外側に出ている屋根の真下にある天井部分のことです。軒裏、軒天井とも呼ばれています。
軒天は、普段気にかけにくい部分ではありますが、雨風が外壁・屋根に直接当たらないよう雨除けの効果、日差しと湿気からの保護、野地板や垂木と言った屋根裏部分を隠す役割、火災が発生した際に屋根裏への燃え移りを防ぐ延焼防止など、様々なメリットがあります。
◆軒天の劣化
1.汚れ・色あせ
紫外線の影響は受けにくい部分ですが、経年によって汚れが付着したり変色することがあります。
2.剥がれ
合板に良くみられるのが塗膜の剥がれや破れです。
雨風の影響などで強度が落ちている状態です。
3.カビ・コケ・藻
雨水や結露によって湿気が起きやすい状態です。
通気がうまくいかず、外側から見えない部分のカビや雨漏りの可能性もあります。
4.しみ
結露によるシミの場合もありますが、雨漏りしている可能性が見られます。
屋根やベランダの排水がうまくいかず、水分が溜まってしまい、雨染みとして残っている状態です。
5.穴
外壁の劣化、気象の影響、雨漏りや結露によって腐食し、穴があいてしまうことがあります。
この状態は雨水の侵入、動物が入り込み巣を作ることもあります。
軒天には様々な劣化サインがあり、傷み具合によってお住まいに及ぼす影響と、必要な修理が異なります。