屋根塗装|工程と必要日数

屋根塗装はただ屋根に塗料を塗るのではなく、塗装による効果や美しさが長持ちできるような高い仕上がりを実現するため、「洗浄」や「下地調整」など様々な工程を経て行われます。
また、屋根塗装の工期は一般的に最短で5日前後が目安とされていますが、工事期間中の天候や屋根の広さ、元々の劣化症状によって左右されることがあります。

塗装工事の流れや必要な日数を知っておくことで、業者から提示された見積書の内容やスケジュールを把握しやすくなりますので、まずは屋根塗装の各工程について確認してみましょう。

屋根塗装が始まる前に、近隣住民への挨拶を行います。
工事中は騒音や塗料の匂いなどが発生し、近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性があるため、事前に工事内容や期間を説明しておくことが大切です。
ご挨拶時には社名と担当者の氏名・連絡先をお伝えし、もしご不便に感じることがあった場合にはすぐに問い合わせていただき、対応できるようにしています。

安全に作業を進めるために、足場を設置します。


足場を組むことで、高所作業が安全かつ効率的に行えるようになります。
屋根のような高所での作業には労働安全衛生規則によって足場の仮設が定められていますので、見積書に足場代が含まれているかどうかはチェックしておきましょう。

塗装の前に高圧洗浄を行います。


150kgの高圧水流で屋根の表面に付着した汚れやコケ、劣化した塗膜を洗い流します。
高圧洗浄を行わずに塗装をすると、残ったままの汚れの上に塗料が乗るため、剥がれやひび割れを起こしてしまうのです。
そうならないよう、しっかりと汚れや古くなって浮いた塗膜を洗い流す必要があります。
洗浄作業とその後の乾燥を待つために、基本的には1日を必要とします。

塗装前に、屋根材の補修や調整を行います。


既に発生してしまっている屋根材のひび割れや欠損部分の修復に加え、棟板金の錆をケレン(塗装をするために錆や汚れを落とす作業)によって除去し、塗料を塗る下地の状態を整えます。
劣化や損傷箇所を残したまま塗料を塗ってしまうと、早期に塗膜が剥がれやすくなり効果が長持ちしなくなってしまうためです。

プライマーで下塗りを行います。


通常、屋根塗装では3回に分けて塗料を重ね塗りしていきます。
まずは「下塗り」を行い、「中塗り・上塗り」で使用される塗料の下地材への密着性を高めます。
写真はそれぞれ、棟板金へ錆止め効果を持つ下塗り材を使用し、スレートには専用のプライマーを用いて下塗りを行っている様子となります。
写真の事例では遮熱塗料のアレスクールを使用していますので、下塗り材にも遮熱効果が備わった専用のプライマーを使うことでより高い効果を得ることができます。

塗りを重ねて厚い塗膜を作ります。


「中塗り」と「上塗り」の工程では、同じ塗料を2度重ねて塗ることで塗膜を厚くし、1度だけ塗る場合よりも耐久性を高めています。
また、塗料を重ねることで塗りムラを防ぐ意味合いもあります。
気温23℃で3時間程の乾燥時間となるため、朝に中塗りを行い、午後に上塗りといったスケジュールで実施できることがほとんどです。
気温の低い冬場ではより乾燥時間を要するため、2日に分けて行うなど乾燥状態には注意を払って工事を進めます。

塗装が終わったら、仕上がりのチェックを行います。


塗り残しや不具合がないかチェックし、必要に応じて追加の作業を行う段階です。
塗装後の状態は撮影し、お客様にも仕上がりを写真でご確認いただけます。

最後に足場を解体して屋根塗装は完工となります。


足場の解体には半日ほど掛かり、その他の資材も撤収すれば工事は無事終了となります。
以上の工程を経て、屋根塗装工事は行われます。
それぞれの工程が塗装の効果を長持ちさせるための意味を持っており、下地調整や乾燥時間のルールを遵守することで初めて美しい仕上がりが実現するのです。

屋根塗装を行う際に足場を設置することは、基本的に必須となります。
また、足場は外壁を囲むように設置するため、外壁塗装にも活用することができます。
外壁材も塗装による保護で長持ちさせることで耐久性を維持できますので、屋根と同様に定期的な塗り替えを必要としています。
そのため、屋根塗装で組んだ足場を活かして外壁を同時塗装される方は多くいらっしゃいますが、具体的にはどのようなメリットがあるのかを解説したいと思います。
屋根塗装と外壁塗装をセットで行うメリット
1. メンテナンスコストの負担を減らせる

屋根塗装と外壁塗装を別々に行う場合は、それぞれのタイミングで足場を設置する必要がありますので、足場の仮設費用は2回発生します。
一方、屋根塗装と外壁塗装を同時に行えば、仮設費用の負担は一度で済ませることができますよね。
足場の仮設費用はお住いの大きさにもよりますが、約15〜25万円と安くない金額が必要になる部分です。
ですので、お住い全体のメンテナンスに掛かるコストから足場代を削減できることが、外壁塗装を同時に行うことの最大の魅力と言えるでしょう。
2. 次回の塗装メンテナンスのタイミングを合わせやすい

同時に塗装することで金額面での負担を減らせることをお伝えしましたが、そうなると次回のメンテナンスでも屋根と外壁は一緒に塗り替えを行いたいですよね。
屋根と外壁では塗装の劣化速度に差が生まれます。それもそのはずで、屋根は外壁よりも雨や日光に強く晒される環境となりますので、塗膜は屋根の方が早く傷んでいく傾向にあるのです。
次の塗り替え時期を合わせるためにはこの劣化速度の差を考慮し、屋根と外壁で同時に塗り替え時期を迎えるような耐用年数の塗料を選ぶことが重要になります。
両方の塗装を同時に計画することで、こうした次回メンテナンスを見越した塗料の選定がしやすくなるのです。
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