ベランダ防水は必要なのか①
外壁塗装と同時にチェック!ベランダ防水
外観塗装は、住いの外観をお色直し、そして保護を目的として行います。
家全体を塗装しなおすためには、足場を組んだり、養生したりと、とても大がかりな施工が行われます。
外壁塗装を行う際に、ぜひ一緒にチェックしておきたいのが屋上を含めたベランダやバルコニーの防水です。
ベランダやバルコニーなども塗料によって防水機能が高められている場合があり、外観塗装と同様のケアが必要だからです。
屋上やベランダ、バルコニーは、ぜひ、同じタイミングで点検し、補修が必要な場合は外壁塗装と一緒に行うようにしましょう。
ベランダとバルコニーの違いは?
まずは、混乱しやすいベランダとバルコニーという言葉について、その違いを確認しておきましょう。
ベランダ……建物の2階以上の室外にある屋根付きの空間
バルコニー……建物の2階以上の室外にある屋根なし・手すり付きの空間
異なるものですが、どちらも定期的に塗装は必要となります。
防水工事が必要になるサインを下記にまとめておりますので、参考にして下さい。
外壁塗装と一緒に行いたい!ベランダ防水工事が必要なサインとは
ベランダなどは、常に紫外線や雨にさらされているため、劣化しやすい場所です。
劣化を放置すれば、当然建物の耐久性に影響が出てしまいます。
とはいえベランダなどは、こまめなメンテナンスで劣化を最小限に抑えることができる場所でもあります。
劣化のサインを覚えておいて、適切な対応をすれば、住まいを長持ちさせることも可能になります。
ベランダ床の防水層がはがれる:ベランダ防水工事が必要なサイン①
ベランダの床は、塗装またはシートを表面に施すことで防水処理されています。
しかし、ベランダの構造自体が雨が吹き込みやすく、排水も詰まることが多々あります。
排水されずに残った水分によって徐々に劣化していくのです。
そうなると防水層に“はがれ”が起こります。
塗装によって防水層を作っている場合は、表面のトップコートがはがれた状態を指し、シートで防水層を作っている場合は、シートが剥がれてしまった状態を指します。
床面のところどころに色が変わって見える箇所が現れたら、補修が必要な劣化のサインです。
ベランダの手すりの鉄部分のサビ:ベランダ防水工事が必要なサイン③
ベランダなどに取り付けられている手すりは、金属のうえに塗装を施して防水や耐候性を高めています。
紫外線や雨によって塗膜が劣化することで手すり本体の金属にサビが発生するようになります。
これを放っておくと、手すりが傷んで劣化し、思わぬ事故を招くことになります。
また、ベランダの手すりの天面は、笠木と呼ばれる金属板で保護されています。
笠木は、建物の構造部分に入り込もうとする雨を受け流し、腐食から守るためにとりつけられるものです。
通常は、笠木は防水加工されていますが、環境や経年によって劣化してしまいます。
タイミングを見計らって、手すりのサビなどと一緒に確認し、必要があれば補修をしておきたいところです。
ベランダの劣化が原因の雨漏り:ベランダ防水工事が必要なサイン④
ベランダの塗料や防水シートの劣化を放っておくとひび割れや防水層の隙間から水が染み出します。
結果、階下に雨漏りなどの被害が出てしまいます。
雨漏りの被害は、ベランダ下の軒天や、軒天内の内部で垂木や梁に腐食が生じるといったところにも及びます。
構造内部が腐食すると、ベランダ周辺の外壁材なども張替えが必要になるなど、大規模改修工事が必要になります。
建物の耐久性を維持するには、定期的なベランダ防水に劣化チェックを心がけ、適切な補修を加えていくことが必要なのです。