ベランダ防水は必要なのか②
ベランダ防水の工事の種類とは
ベランダ防水には、さまざまな種類があります。
技術の進歩によって塗料やシートなどの建材が進化し、同じ工法でも以前とは効果が格段に違っているものもあります。
それぞれのメリットとデメリットなどもあわせて確認しておきましょう。
ベランダ防水の工法は4つ
ベランダ防水は工法によって費用はもちろん耐久性にも違いがあります。
外壁塗装業者と相談しながら、自分たち家族の希望と、これからのメンテナンス計画を合わせて考えながら、工法を選ぶのがおすすめです。
もっとも一般的なFRP工法
FRP工法は、新しい住宅のベランダでもっとも多く採用されている工法です。
繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)のシートに専用樹脂塗料を重ねてベランダ全体をまんべんなく防水層で覆います。
●FRP工法のメリット
・車が乗りいれても耐えうる耐久性
・FRPシートは成型が容易なのでベランダの形が変わっていても、簡単に合わせられる
・軽量で家の構造に負担がかからない
・施工が簡単
FRPと並んで施工しやすいウレタン工法
液体状のウレタン樹脂を塗って仕上げる防水工事です。
主材と硬化剤を混ぜ合わせたウレタンゴムによって防水層を作ります。
より広く自然環境が厳しい場所にはシートを利用してさらに防水機能を強化する工法もあります。
●ウレタン工法のメリット
・工期が短く、費用が抑えられる
・下地を選ばない
・廃材などのムダがない
耐久年数が長いシート防水工法
塩化ビニールや合成ゴムなど、シートを使って行う防水工法です。
工法がいくつかあり、その工法によっては完成後に歩けないため、施工する場所が限られます。
●シート防水工法のメリット
・FRP工法、ウレタン工法に比べて耐久性が長い
耐久年数№1 アスファルト防水
アスファルト防水工法は、工事自体が難しく、単価も高い工法です。
その分耐久年数が長いメリットがあります。
アスファルトというと道路の硬いイメージですが、ゴムのようなアスファルトシートを使って防水します。
FRP工法が登場する前まで、もっとも盛んだった方法です。
●アスファルト防水のメリット
・耐久年数がもっとも長い
外壁塗装と一緒にする?ベランダ防水まとめ
足場を組んだり養生したり、外壁塗装には大掛かりな工程も含まれています。
そのタイミングを上手に利用したいのがベランダ防水です。
ベランダ防水が必要となる理由は、屋上やベランダも外壁塗装同様、塗料によってできる塗膜や、さらに上に塗るトップコ-トなどによって防水機能を高めているからです。
外壁塗装同様に定期的に確認し、こまめなメンテナンスや適切な補修を行うことで住いの寿命を延ばすことができます。