屋根の素材と特徴②
前回に続き、屋根の素材についてお伝えしていきます。
◆ガルバリウム鋼板
アルミニウム、亜鉛、シリコンから成るアルミ亜鉛合金めっき鋼板です。薄くて軽量で、お家にかかる負担が少ないだけではなく、比較的さびにくく、耐久性に優れています。新築時だけではなく、重ね葺きなどリフォームの際にも使用されている屋根材です。
メリット:耐久性・耐火性・耐震性に優れる、カラーが豊富、凍害に強い、防錆性がある
デメリット:断熱性・遮音性は低い、塩害・もらい錆に注意、衝撃に弱くへこみ・傷ができやすい
劣化サイン:赤サビ・白サビ・もらいサビ、傷・へこみ、色あせ、浮き
寿命:30年前後(塩害地域では約15年)
メンテナンス:10~15年
◆トタン
亜鉛メッキ鋼板の屋根材です。軽量で比較的安価、雨漏りしにくい反面、サビが発生しやすいという難点もあります。
メリット:軽量で耐震性に優れる、比較的安価で工期も短い、カラーが豊富、雨漏りしにくい
デメリット:断熱性・防音性・耐久性は低い、錆びやすいく定期的な塗装が必要
劣化サイン:色あせ、塗膜の剝がれ・ヒビ、腐食、サビ、穴
寿命:10~20年
メンテナンス:7~10年
◆アスファルトシングル
ガラス繊維にアスファルトを浸透させ、表面を塗料と石粒でコーティングした屋根材です。日本ではまだ少ないものの、北米では80%以上と広く使用されている屋根材です。薄く柔軟性があり、複雑な形状にも施工することができます。燃えやすい素材ではありますが、現在では防火性能も改善されつつあります。
メリット:耐震性・防水性・耐久性に優れる、錆び・割れに強い、曲面にも施工が可能
デメリット:強風に弱い、カビ・コケが生えやすい、断熱性は低い、塗装の際は水性塗料のみ
劣化サイン:剥がれ・浮き、飛散・破損、色あせ、塗膜の膨れ、カビ・コケ
寿命:10~30年
メンテナンス:10年前後
◆まとめ
屋根には様々な素材があり、それぞれ特徴や耐用年数が異なります。
お住まいの屋根材について把握し、適切な時期に最適なメンテナンスを行いましょう☆
◆外壁材については【 外壁塗装素材と特徴 】をご参照ください♪