シーリング材の種類と特徴

シーリング材にはいくつかの種類があり、用途や使用する場所に合わせて適切なものを選びます。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

◆ウレタン

ウレタン系のシーリング材は耐久性が高いのが特徴です。

硬化すると弾力性を持ち、密着性が高いメリットもあるので、クラックや目地の補修によく使用されます。

しかし耐候性には弱く、紫外線の影響やホコリが吸着しやすいなどのデメリットもあり、屋外で使用する場合は塗装での保護が必要です。

また、塗装後に汚れにくいノンブリードタイプのものもあります。

主にサイディングやALCの目地、窓枠まわりの目地、コンクリートのひび割れ補修、ウレタン防水の端末シールや下地処理などに使用されます。

 

 

◆シリコン

シリコン系シーリング材は耐水性・耐熱性・耐候性に優れていて、比較的コストパフォーマンスに優れており、ホームセンターなど一般的にも販売されています。

しかし、充填後にシリコンオイルという油のようなものが常に出てしまうため、周辺が汚れやすく、上から塗装を行うことができません。

主にガラス・キッチン・浴室・洗面台廻り、屋根瓦の補修などに使用されます。

 

 

◆アクリル

アクリル系シーリング材は水性タイプで作業性に優れています。硬化すると弾性体になり、湿った箇所にも使用可能です。

新築時などに使用されますが、耐候性・耐久性に弱く、リフォーム等ではほとんど使用されません。

主にALCのパネル目地、塗装やクロスの下地処理、モルタルやコンクリートの目地、クラックなどに使用されます。

 

 

◆変成シリコン

変成シリコン系シーリング材はウレタン樹脂を原料としたもので、耐候性・塗装性に優れているため、様々な用途に使用できます。

硬化後はシリコン系シーリング材と違い塗装可能ですが、塗料により若干のベタつき・はじきが発生することもあります。

また、柔軟性があるため、金属類への使用可能な特徴があります。

主にサイディング・ALC・コンクリート・タイルなどの目地、サッシ廻り、クラック補修、屋根材、金属の目地、接合部のシールなど、幅広く使用されています。

 

 

◆ポリサルファイド

変成シリコン系ほどではありませんが耐熱性に優れ、表面にゴミやほこりがつきにくい特徴があります。

柔軟性はあまりなく、金属類の使用には適さない材料です。

また、仕上げ材により塗料を変色・軟化させることがあるため、表面に塗装する場合は汚染防止処理を行う必要があります。

主にタイル目地、サッシ回りなどに使用されます。

 

 

シーリング材には様々な種類があり、用途に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

シーリングの補修は、屋根や外壁塗装のメンテナンスと同時に行うことをお勧めします。


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