外壁塗装で補助金を受け取るには?

塗り替えが必要となる外壁塗装にかかる費用は決して安いものではありません。リフォームを行いたいけれど資金繰りが厳しく、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろんローンを組むことも可能ですが、「出来ることなら避けたい」と考える方もいらっしゃることかと思います。

そんな方に知っていただきたいのが、補助金や助成金の活用です。

外壁塗装においても、お住まいの地域や条件を満たすことにより、補助金を受けられる可能性があります。

この記事では、

補助金と助成金の違い

補助金を受け取る条件

補助金を受け取る注意点 

補助金を受け取る方法

などの解説をしていきます。

 

◆補助金と助成金の違い

住宅の塗装に活用できる補助金・助成金の出どころは国や地方自治体などが主です。

「地域全体をより良くする」という目的があり、補助金も助成金も返済の必要はありません。

それでは、2つの特徴を見ていきましょう。

補助金

・申請をし、審査に通ると受け取れる。

・決められた期間内に申請しなければならない。

・用意された予算がなくなり次第終了し、受け取れる人数に限りがある。

助成金

・条件さえ満たせば誰でも受け取れる。

・申請可能期間や受取人数の縛りがない場合がある。

 

ここで注意しなければならないのが、補助金と助成金の間には明確な線引きがないため、油断していたら申請可能期間が決められていた、などの事態もありえます。

活用する際は、詳細をしっかりと確認しておくことが重要です。

 

 

◆補助金を受け取る条件

補助金には必ず条件が付いており、条件を満たし、審査に通らなければ受け取ることはできません。主に申請者、工事内容、施工業者などに対する条件があり、内容はそれぞれの自治体により異なるため、必ず条件を確認しましょう。

ここでは、よくある条件としていくつかの例を挙げていきます。

申請者

・対象地域内に住宅があること。

・対象区域内に住民登録していること。

・税金を滞納していないこと。

・以前、同一の補助金制度を活用していないこと。

・非社会的な組織とのつながりがないこと。

工事内容

省エネリフォームであること

地域環境に配慮した省エネリフォームであることを条件に挙げる自治体がほとんどです。

窓の断熱改修工事や雨水貯水タンクの設置。そして、遮熱・断熱塗料の使用を条件にしているケースが多くあります。

「どの塗料が遮熱・断熱塗料の基準を満たしているのか」の判断は自治体ごとに異なり、塗料の種類や塗装の範囲など、細かく決められている場合もあるため、よく確認しておきましょう。

 

耐震リフォームであること

外壁の耐震リフォームで補助金を活用できる条件は、「現行基準の耐震性を有していない建物の耐震リフォーム」です。現在の耐震基準に満たない建物を、地震対策としてリフォームする際は補助金を受け取れる可能性があります。

 

工事の契約日

多くの自治体では、新年度の開始日となる4月1日付け以降の契約日であることが見受けられます。

施工業者

一部の自治体では、工事業者にも条件があります。主な条件として、補助金を交付する自治体内に本社・支店がある法人、または個人事業主であることが挙げられます。

 

活用したい補助金の条件と、住宅の住所や所有者の住民票、工事の内容などを照らし合わせ、自治体のホームページなどでしっかりと確認をとりましょう。

 

 

◆補助金を受け取る注意点

補助金を活用するのであれば、いくつかの注意が必要です。申請のタイミングや書類の記入を間違えると、申請できない、などの事態になりかねません。

申請条件は自治体により異なる

繰り返しますが、補助金の申請条件は自治体により異なるため、補助金個別の条件を慎重に確認しなければなりません。また、同じ自治体が複数の補助金を用意し、ものによって条件が違う場合もあります。

申請も認定も時間がかかる

補助金は、申請してから補助金交付の認定を受けるまでにも時間がかかります。書類やデータを揃えることにも時間を要しますが、申請を行ってもすぐに工事を開始することはでません。

一般的には、申請から交付決定まで3週間前後かかると言われています。

その後、決められた期間内に工事を完了させなければなりません。戸建ての塗装はおよそ10日~2週間ほどかかります。雨や強風の場合は作業が中断になるため、10日で工事完了のスケジュールを組むのは危険です。

補助金は申請受付工事完了報告の提出に期限が設けられているため、しっかり把握し、早めの行動をとりましょう。

申請のタイミング

補助金はあらかじめ予算が決められており、予算がなくなり次第受付終了となるものが多くあります。また、ほとんどの場合、塗装業者と契約をする前、または着工前に申請を行わなければなりません。指定通りのタイミングでないと、申請自体が不可能になってしまいます。

申請者、契約者、領収書の宛名

ほとんどの場合、「申請者・契約者・領収書の宛名」は同一でなければなりません。印鑑も同様で、全ての書類に同じ印鑑の使用を求められるケースが多くあります。

補助金の限度額

補助金は受け取ることができる額に上限があります。

上限の決まりは各自治体によって変わりますが、目安として、補助割合は工事費用の10~20%、上限が10~20万円程のケースが多くあります。

 

 

◆補助金を受け取る方法

補助金を受け取る手順を塗装開始前、塗装完了後の2つに分けて解説していきます。

塗装開始までの流れ

補助金受け取り条件の確認

まずは、補助金の対象条件を満たしているかを確認します。条件は市区町村のホームページで見ることができ、対象者や工事内容などの詳細条件が記載されているはずです。

ホームページ内にPDFを用意している自治体も多くありますが、内容がはっきりとわからない場合は自治体に直接電話してみましょう。

塗装業書と相談

補助金の申請には見積書が必要なため、補助金の受け取り条件に当てはまる場合、塗装業者に見積りを出してもらいます。塗料の種類に指定がある場合は、専門家の知識を踏まえた塗料選びも必要です。

書類の準備と提出

申請に必要な書類は、主に次のようなものがあります。

補助金交付申請書

見積書の写し

カタログなど、使用する製品の情報

図面および住宅地図

施工前の写真

市税に未納がないことの証明

など、提出書類も補助金により異なるため、説明をよく読みましょう。また、住民票や運転免許証など身分を証明する書類の写しも必要となってきます。

補助金交付の決定

提出された書類は自治体によって審査されます。一般的には3週間前後かかると言われています。

契約

補助金の交付が決定したら塗装業者と正式に契約を結びます。

ただし、契約してから着工までに契約書の写しを提出する必要があります。申請内容撮りに契約したことの証明なので、忘れずに提出しましょう。

着工

これまでの流れを経てようやく着工です。住宅の規模や気象状況にもよりますが、10日~2週間ほどかかります。工事の証拠を残すために作業状況の撮影を行いますが、基本的には塗装業者の方で撮影してくれます。

 

塗装完了からの流れ

工事完了届の提出

塗装完了後、工事完了届を提出します。工事内容に変更があった場合は、変更の手続きも必要です。

自治体による検査

施工された工事が補助金交付の条件にきちんと適っているか、補助金運営元の市区町村より、完了検査が行われます。

交付額の決定

完了検査をクリアしたら、交付額の決定です。交付額を決める方法は、「面積によるもの・工事費用の割合によるもの」の2通りがあります。

請求書の提出

交付額が決定したら、請求書を提出します。自治体によっては工事完了届と請求書が一緒になっている場合もあります。

補助金の受け取り

完了検査をクリアし、請求書の提出を終えたら、あとは補助金の受け取りです。手続きがすべて完了してから、補助金を受け取るまでは2~3週間ほどかかる場合が多くあります。

 

 

◆まとめ

外壁塗装の際に利用できる可能性のある補助金は日本の各地にあります。特に断熱・遮熱塗料の場合は活用できる自治体が多くあります。

自治体により、条件・内容・上限額などが異なるため、お住まいの地域の詳細情報をしっかりと確認しましょう。

最初の手続きだけではなく、途中で提出する書類などもあるため、大変そうに思えるかもしれません。不安がある場合は塗装業者とよく相談しながら進めていきましょう。


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