外壁塗装の色選び
外壁塗装を行う際に、重要な事の1つに色選びがあります。
同じデザインの家でも塗装色によって印象は大きく左右され、特に外壁は、お住まいの第一印象を決める大きな要素となります。せっかく塗装をするなら「イメージを変えたい!」「失敗したくない!」と悩む方も多いことかと思います。
今回は、実際の施工例も併せて色の選び方などを見ていきましょう。
◆色を選ぶ方法
1.周辺環境とのバランス
まずは、外に出て街並みを観察してみましょう。近隣の住宅や景色と調和させるのか、目立たせるのか方向性を決めましょう。
しかし、あまりにも鮮やかすぎる色は、悪目立ちしてしまったり、美しい街並みの景観を損ねてしまう可能性があるため、注意が必要です。調和を優先した色を選ぶことで、大きな失敗はしにくくなります。
2.近隣の建物を参考に
住宅街や住宅展示場などで、様々な建物の外壁や屋根を見てみましょう。
屋根色・外壁色の組み合わせや、サッシやドアとのコーディネートなどは色選びの参考になり、好みの色を見つけることも可能です。
しかし、あまり時間が取れなかったり、近隣に気に入った配色が見つからない場合もあるかもしれません。そのような時は、インターネットや施工事例の写真などをチェックしてみましょう。
3.イメージの言語化
色を決める方法の一つとして、イメージを言語化してから探す方法があります。
例えば「シンプルにしたい」「可愛らしい家にしたい」など、外壁に望むイメージを言語化し、当てはまる色を選んでいきます。参考までに幾つかの単語と色を紹介していきます。
・シンプル…寒色系、グレー、ブラック、ホワイトなど。
・ナチュラル…明るめのブラウン系、ベージュ、グリーン系、自然を連想させたり気分を和ませるような落ち着いた色など。
・ロマンチック…淡いピンクやベージュ、パステル系など、淡く・明るく・柔らかい色など。
・シック…ブラックやグレー、発色を押さえた寒色系の色など。
・ゴージャス…高級感のある暗めの暖色、ワインレッドなど。
・カジュアル…明度の高いオレンジやイエロー、明るいグリーン、鮮やかな暖色系の色、原色に近く発色の強い色など。
もちろん、これらの色を必ず選ばなければならないわけではありません。屋根の色と組み合わせて考えたり、アクセントとして全く違う系統の色を入れるのも良いでしょう。
4.基本カラーで選ぶ
各塗料メーカーの塗料ごとに、基本色と言うものが設定されています。
基本色は、実績のある人気色を中心に設定されています。その中から選ぶことによって失敗のリスクが減るため、おススメです。
また、数年後に小さな補修(タッチアップ)をしたいと思った際に、カタログから選んでおくとすぐに色を指定することが出来ます。
もちろん好みの問題や「更にこだわりたい!」と言う方は、日本塗装工業会発行の色見本帳から選ぶことも可能です。しかし、原色などの一般住宅には適さない色も掲載されているため、注意が必要です。
◆色の見え方に注意
蛍光灯の下と太陽光では色の見え方が異なります。朝・昼・夜、日向・日陰、天気などにもよって色の見え方は異なってくるため、時間ごとに確認してみましょう。
面積の大小により見え方が変わる、面積効果にも注意が必要です。
また、屋根やサッシなどの色にもよって印象は異なってしまうため、全体のバランスなども考慮し、理想の外壁塗装を実現させましょう。