外壁塗装 シミュレーション
カラーシミュレーションとは、外壁の色を決める際にパソコンやタブレットを使用し、お家の写真やイラストに様々な色の組み合わせを当てはめ、塗装後のイメージを作成するものです。
◆3種のシミュレーション
・塗料メーカーや建設会社のホームページ
インターネットで塗料メーカーのホームページにアクセスして使用するシミュレーションです。
ほとんどが無料で使用でき、手軽に様々な組み合わせを試すことが出来ます。便利である反面、建物の形状パターンや色数に限りがあり、実際の建物への反映が難しい場合があります。
・画像編集ソフト
画像編集ソフトでは、実際の建物を撮影した写真をパソコンなどに取り込み、詳細なシミュレーションが行えます。
具体的にイメージしやすくはありますが、専用ソフトを使用するため、業者に依頼する必要があります。また、編集する人の好みが入る傾向にあります。
・スケルトンシート
実際の建物を撮影した写真の外壁や屋根を透明に加工し、その下に色のついたシートを重ねて配色を確認する方法です。
モニターや印刷の影響を受けないメリットがあります。
◆シミュレーションの注意点
カラーシミュレーションは、あくまでも配色を決める参考です。シミュレーションのみで配色を行うと、希望した色に相違が出る可能性があります。
・パソコンや印刷環境による違い
インターネットや画像編集ソフトを利用する場合、モニターやブラウザによって色の見え方が変わってきます。また、印刷する場合にも、プリンターの種類によって色が変わるため、注意が必要です。
・質感の違い
モルタルなどの模様仕上げは、塗装面に凹凸があり、影ができるため色の見え方が変わります。
そのため、完全に塗装面を再現することは難しく、使用する塗料の艶にもよって光沢が変わり、見え方も変わってしまいます。
・光の再現
実際に塗装を行う建物には、太陽光が当たり、天候や時間帯、日の当たり具合で色の見え方が変わります。シミュレーションでは、太陽光を再現することは出来ません。
・面積効果
面積効果とは、面積によって色の見え方が変わる目の錯覚です。
明るい色は小さい面積で見た場合に比べ、大きい面積になるとより一層明るく見え、暗い色は暗く感じてしまうため、失敗の原因にもなります。
シミュレーションは実際の住宅と比べて小さいため、注意が必要です。
・景観への配慮
よほど奇抜な配色ではない限り、景観を壊すことはありませんが、シミュレーションでは周辺環境まで再現することはできないため、配慮する必要があります。