助成金でお得に外壁屋根塗装
外壁や屋根のリフォームをしたい場合、補助金や助成金を活用できる可能性があります。補助金や助成金について知り、お得に塗装を行いましょう。
◆助成金と補助金
助成金・補助金はともに、工事を実施した後に給付される後払い金で、どちらも返済する必要はありません。
この2つには、助成金は条件を満たせば受けられる、補助金は一定の審査を経て受け取れるという違いがあります。
最近では、新しい住宅を建てるより既存住宅をリフォームしながら長く住むという流れになりつつあり、資源の有効利用と言う意味でも国が推進していることが伺えます。
この外壁・屋根塗装工事についての助成金や補助金は、基本的に市区町村で予算を組み、実施しています。したがって、市区町村によっては助成制度がない場合もあります。
また、助成制度がある市区町村でも、予算の上限がいっぱいになると受付を終了します。工事発注前に確認しておきましょう。
◆助成金・補助金を受けられるリフォーム内容
助成金・補助金を受けられるリフォーム内容は、大まかに3つのタイプがあります。
①ヒートアイランド対策
ヒートアイランド対策のための助成制度は、屋根や外壁を遮熱塗料や断熱塗料を使用する工事が対象となっています。
特に都市部では、エアコンの室外機の熱・アスファルトや建物外壁の熱でヒートアイランド現象が起きてしまいます。その対策の1つとして、外壁や屋根を遮熱・断熱塗料で塗装することが推奨されています。
遮熱塗料は太陽光を反射し、建物が熱を持ちにくくするという働きがあり、住宅の外壁・屋根に塗装することで、エアコンの使用量が減って排出される熱も少なくなるという効果が期待できます。
この助成金・補助金が設けられているのは、東京23区などの大都市圏で、活用できる市区町村は限られていますが、可能な場合は検討してみると良いでしょう。
②エコリフォーム
エコリフォームは、ヒートアイランド対策と似ていますが、より対象範囲が広く、実施している市町村も比較的多くあります。
内窓の設置やペアガラスサッシなど窓の断熱化、高効率給湯器の設置、エコ基準を満たす断熱材で行う外壁や天井の断熱改修などが挙げられます。
また、屋根のカバー工事でも素材によっては遮熱・断熱効果もあるため、助成制度を受けられる可能性があります。しかし、和瓦の建物、1度カバー工事を行っている建物、屋根の下地が傷んでいる建物などには行えない工事です。検討する際には、工事ができる状態なのかを業者に見てもらう必要があります。
エコリフォームを行うことは、光熱費の節約などの長期的メリットもあるため、利用できる助成制度がある場合は積極的に検討してみましょう。
③一般リフォーム
地方の市町村が産業振興を目的としてリフォーム全般の費用を一部助成する制度を設けています。
一般的なリフォームは全て対象となるため、外壁・屋根の塗装も含まれています。
対象の範囲が広いため条件面では受けやすくありますが、予算配分の少ない市町村の場合はすぐに受付を締め切ってしまう可能性があるため、注意しましょう。
その他にも、バリアフリーリフォームなどに特化した助成制度を設けている市区町村もあるため、役場に問い合わせてみましょう。