雨漏り修理の火災保険適用と注意点
雨漏りや屋根の修理は工事規模にもよりますが、決して安く行えるものではありません。そのため、火災保険を使用することが出来れば家計へのダメージも少なくなり、嬉しいですよね。
「火災保険」と言う名称から、補償の範囲は火災のみに限定されてしまうイメージを持っている方も多いことかと思います。
しかし、実際には火災以外にも落雷、雪や大雨などの自然被害に加え、盗難、破損、爆発などによる建物や家財の損害も補償の範囲内に含まれています。
保険会社や保険商品によって若干の違いはありますが、火災保険は幅広い補償範囲を持っています。
◆雨漏り修理で火災保険が適用されるケース
・台風やトップなどの強い風によって瓦がずれる・雨樋が外れる
・雪の重みで雨樋が壊れる
・強い雨風で瓦屋根の漆喰が崩れる
・雹が降って天窓に穴が開いた
・強風で棟板金の浮き
など、全ての修理において請求できるわけではありませんが、自然災害による損害であると認められた場合に、保険適用の対象となります。
これはあくまでも一例で、同じような事例でも、状況や調査状況によって保険の適用が認められない場合もあるので、注意が必要です。
◆雨漏り修理で火災保険が適用されないケース
・経年劣化
・施工不良
・リフォームや増築の影響
・太陽光パネルの設置など、作業場の過失や人的被害
など、経年劣化や人的被害の場合は保険が適用されない可能性が高くなります。
◆火災保険申請の注意点
・被害を受けてから3年以内に申請する
火災保険の申請期限は、一般的には3年に設定されていることが多いです。しかし、保険会社によっては、独自の請求木尾厳を設けている場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
・契約内容によって異なる損害保険金
火災保険では、支払い要件に当てはまった場合、契約時に決めた保険金額を限度として損害保険金が支払われます。支払われる金額は損害金から免責金額(あらかじめ決めた自己負担額)を差し引いた残りの金額になります。
風災補償は免責金額を別途設定できるようにしている保険会社もあります。
例えば、加入者が自己負担額をあらかじめ決めておくタイプ、損害額が20万円以上の場合のみ保険料を上限まで受け取れるタイプなどがあります。
このように保険会社によって、選べる保険のタイプが異なるため、自分が入っている保険のタイプがどういったものなのかを確認しておきましょう。