外壁塗装の施工手順とポイント
外壁塗装のリフォームは様々な工程を経て完成となり、工期は10日~14日前後が目安となりますが、天候によって工期が延びてしまう場合もあります。
外壁塗装には乾燥時間というものがあり、きちんと期間を守らなければ失敗に繋がってしまう可能性があります。
◆着工前のご挨拶
外壁塗装工事では騒音や悪塗料の臭いによって、近隣の方にご迷惑をおかけしてしまう場合があります。そのため、工事前には近隣の方へのご挨拶を行わないとトラブルに発展する可能性があります。
基本的には業者で行いますが、トラブルを防ぎたい場合は自分でも行くようにしましょう。
◆仮設足場の設置
職人の安全性や作業性を確保し、適切な工事を行うために必要な工程です。
足場の設置後は、塗料の飛散防止のためにメッシュシートで養生します。
◆高圧洗浄
外壁にはホコリや汚れ、コケやカビがついています。高圧洗浄では、高圧力の水で汚れを一気に落としていく下地洗浄作業です。
また、外壁だけではなく板金部分などの塗る部分は全てキレイに洗い流します。
◆下地処理
塗装を行う前に、鉄部のサビや塗膜の剥がれをキレイにしたり、破損している部分の修復を行います。
下地調整には、古い塗膜やさびをキレイにするケレン作業、サイディングの目地やサッシ廻りのコーキング工事、コーキング材と同じ素材や補修材を使用したひび割れ補修があります。
◆養生作業
養生とは、ビニールやテープを使用して塗装しない部分に塗料がつかないように保護する作業です。
◆下塗り
外壁塗装では、基本的に3回の塗装が必要です。
最初に塗るのが下塗りで、次の中塗り・上塗りをしっかりと密着させるための大事な工程です。
下塗り材には無色透明と色つきのものがあり、シーラー・フィラー・プライマーなどがあります。
◆中塗り・上塗り
中塗り・上塗りは外壁を保護する役目のある塗料です。下塗りの後に同じ材料で中塗り・上塗り一回ずつ塗装する方法が一般的です。
中塗りや上塗りに使用する塗料には、ウレタン・シリコン・フッ素・ラジカルなどがあります。
◆付帯塗装
付帯塗装とは、雨樋・破風板・雨戸などの外壁以外の部分を指します。明確にいつやるかは決まっていませんが、塗料などによって適切なタイミングで塗装を行います。
◆養生撤去・点検・手直し
外壁塗装が完了したら養生を撤去します。
また、足場が残っているうちに塗り残しがないか、余計な部分に塗料が付着していないかチェック作業を行い、不具合があれば手直しを行います。
◆仮設足場の解体
最後に足場の解体です。せっかく仕上げた部分を傷つけないよう、慎重にメッシュシートや足場を解体していきます。
使用した道具の片付けや清掃作業を行い、お引き渡しとなります。