雨漏りはいつ発生するか分かりません。
次の雨の日かも知れませんし、次の台風の時かも知れません。
その為に必要なのが定期的なメンテナンスなのです。
出来れば、雨漏りが最も発生しやすい、梅雨の時期や台風の時期の前に業者にメンテナンスを依頼しましょう。
これだけで雨漏りを未然に防げるのなら、ぜひ行いたいですよね。
定期的にメンテナンスを行っていれば、梅雨の時期も台風の時期も安心して迎えられます。
ベランダ・バルコニーの雨漏りの主な原因と対策
「ある日突然、1階から雨漏りが始まった。しかし原因が分からない。一体どこから雨漏りしているの?」
雨漏りが発生した時こんな事を思いませんでしたか?
突然の雨漏り。さらに原因不明ともなると不安になってしまいますよね。
実はこの様な場合、2階のベランダやバルコニーに原因がある事が多いのです。
ベランダやバルコニーは洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだり、私達の暮らしには欠かせない場所です。
しかし一年中、雨風や紫外線・気温の変化など、過酷な自然環境に晒されているだけではなく、物を置いていたり、床を頻繁に人が歩くので常に負担がかかっています。
そのため非常に劣化しやすく、一度劣化が始まってしまうと進行も早く、雨漏りが発生しやすい場所なのです。
今回は、そんなベランダやバルコニーの雨漏りについてお伝えしていきます。
ベランダ・バルコニーからの雨漏りの原因
ベランダやバルコニーからの雨漏りの原因としては、基本的に経年劣化や施工不良の可能性が高いです。
その他にも原因として考えられる事をいくつかお伝えしていきます。
この機会に一度、お家のベランダをチェックしてみて下さい。
◆原因1. 壁や床部分のヒビ割れ
主にベランダの防水で使用されているのは「FRP防水」や「ウレタン防水」です。
これが経年で劣化をすると、床のヒビ割れや剥がれを起こしてしまいます。
ベランダやバルコニーは自然環境の影響を直接受ける為、外壁の塗装の塗膜が劣化してヒビ割れが発生しやすくなります。
その隙間から雨水が室内に侵入し、雨漏りを引き起こします。
床や外壁だけでなく、手すりのヒビからも雨水が侵入し、雨漏りに繋がる事もあるため油断対敵です。
ヒビ割れを見つけたら決して放置せずに、早急に修理をする事が大切です。
◆原因2. 防水シートの経年劣化
防水シートも経年劣化が進むと裂け目や穴あきが生じ、そこから雨水が浸入してしまいます。
防水シートの寿命は約10年と言われていますが、防水効果を維持する為にも5年程経過したら定期的にトップコートの塗り替えを行った方が良いでしょう。
防水シート自体の劣化が激しい場合には、古い防水シートを一度撤去して、新規の防水シートを張る必要があります。
又、ベランダに植木鉢や物置などを置いていると、防水層の劣化の進行が早まってしまうため、置く物は必要最低限に抑えた方が良いでしょう。
◆原因3. 排水溝の詰まり
ベランダやバルコニーの排水口は落ち葉や木の枝、埃や虫の死骸など多くのゴミが溜まりやすい場所です。
そのため、こまめに清掃を行なっていないと、雨が強い日に雨水が溢れ出してしまい、床や外壁から室内へと雨水が侵入するケースがあります。
詰まりを防ぐ為にも、定期的な清掃をおすすめします。
◆原因4. 勾配の異常
実はベランダの床面や排水口には、僅かな傾斜が設けられています。
これは雨水がスムーズに排水口へ流れる様にする為です。
ベランダの床をじっくり見る機会が無ければ気付かない事なのですが、雨水が溜まらない様にベランダにもこんな工夫が施されているのです。
そして、この傾斜が適切でなかった場合、ベランダに水溜まりが出来てしまい、防水層の劣化を早めてしまいます。
この様な症状は設計上の問題、もしくは施工不良の可能性が考えられます。
ベランダ・バルコニーからの雨漏り対策
ベランダやバルコニーからの雨漏りを防ぐ方法は、まず排水口の掃除をして床に水を溜めない事です。
ベランダやバルコニーの排水口は色々な物が詰まり、意外と汚れているので定期的に掃除をして、雨水をきちんと流してあげる事が大切です。
また防水シートや防水塗装等の防水層の劣化も雨漏りの大きな原因になる為、防水層が浮いていたり、剥がれていたりしているのを発見したら、塗り替えなどのメンテナンスを早期に行ないましょう。
この様な危険信号を見逃さない様にしましょう。
室内に雨水を侵入させない為に、ベランダに防水層を作るのは非常に重要な意味を持つのです。
ベランダ・バルコニー防水工事の重要性
ベランダの防水と建物の劣化は無関係と思われているかもしれません。
しかし実は建物自体の老朽化に大きな影響を及ぼす事もある為、ベランダやバルコニーの防水工事はしっかりと行っておく事が重要です。
雨水が建物内部に浸入してしまうとサビを発生させ、建物の強度を弱くしてしまいます。
更に、建物内部に浸入した雨水は、壁や天井を変色させ劣化させます。
カビも発生しやすくなる為、喘息やアレルギーといった健康被害を引き起こす原因にもなってしまいます。
特にお子様のいるご家庭には注意して頂きたいです。
その為、防水工事はとても大切な事なのです。
まとめ
この様に、原因不明の雨漏りはベランダやバルコニーの劣化が原因である場合が多いのです。
少しの破損からも雨水は室内へと侵入していきます。
まだ修理をする様な事ではないからと、そのまま放っておいても、雨漏りは自然に直りません。
放っておくと、室内への雨漏りの頻度も量も多くなり、雨の通り道となっている木材や鉄筋などが腐り、結果的に大きな工事となってしまいます。
雨漏りが小さいうちに発見出来た事をラッキーな出来事と捉えて、小さいうちに修理してしまいましょう。
小さいうちに修理をすれば、修理費用も少額で済みます。
大きくなってしまうと修理費用も高額になってしまいます。
既に雨漏りが発生しているという事は、家の内部の腐食が始まっている可能性もありますので、たかが雨漏りと侮らないで下さい。
雨漏りを発見したら、その程度に関係なく早急に業者に修理を依頼しましょう。
早め早めの対応が肝心なのです。
雨漏りはいつ発生するか分かりません。
次の雨の日かも知れませんし、次の台風の時かも知れません。
その為に必要なのが定期的なメンテナンスなのです。
出来れば、雨漏りが最も発生しやすい、梅雨の時期や台風の時期の前に業者にメンテナンスを依頼しましょう。
これだけで雨漏りを未然に防げるのなら、ぜひ行いたいですよね。
定期的にメンテナンスを行っていれば、梅雨の時期も台風の時期も安心して迎えられます。