外壁塗装の種類
外壁塗装の種類で知っておきたい事がいくつかあります。
- 塗料について
- 塗料の選び方について
- 外壁材について
これらを知っておくことで、外壁塗装の基礎的な情報は全てあなたの知識にできます。
初めての方でも外壁塗装が失敗しないように、まずは塗料の情報から見ていきましょう。
外壁塗装の種類:塗料について
外壁塗装の種類で知っておきたい1つ目は塗料についてです。
また、外壁塗装で使用される塗料の主成分はいずれも合成樹脂で、そこに含まれる物質によって仕上がりの見た目や耐久性が変わってきます。
外壁塗装の塗料の種類を知るために、以下の4つの種類を見てみましょう。
塗料の種類 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 軽量で、色をくっきり見せる効果がある塗料です。コスト面でもっともすぐれていますが、紫外線に弱く、耐用年数が短めです。 | ・こまめに塗り替えをして気分転換したい。 ・リーズナブルに塗り替えしたい。 |
ウレタン系塗料 | アクリル系塗料に比べて、防水性と耐水性にすぐれた塗料です。比較的安価で、バランスがとれています。用途の範囲が広く、戸建住宅を中心に幅広い建物で使用される塗料です。密着性にもすぐれており、塗装の剥がれが気になる箇所に使えます。 | ・比較的低予算ですませたい。 ・塗料の剥がれが気になる箇所がある。 |
シリコン系塗料 | ウレタン系塗料に比べて、耐久性と対候性、仕上がりのよさにすぐれた上質な塗料です。弾性にもすぐれているので、塗膜の下で小さなひび割れができても、防水性を損ないません。耐用年数が長く、コストパフォーマンスのよい塗料で、現在もっとも人気です。 | ・コストパフォーマンスのよい上質な塗料を選びたい。 |
フッ素系塗料 | 耐久性、耐候性、撥水性にすぐれていますが、一方で汚れやすいというデメリットもある塗料です。美しい光沢もありますが、価格がもっとも高いので、一般住宅ではそれほど普及していません。 | ・急こう配の屋根や大きな面積のため、足場を設置する費用がかかってしまう場合。 ・長い目で見たときに、価格が安い塗料にしたい。 |
このように外壁塗装には様々な種類の塗料が存在していて、一つ一つ特徴があります。
あなたが希望する塗装が実現できる塗料を選ぶことで、理想の外壁塗装に一歩近づきます。
塗料の選び方について
塗料を選ぶ際には、目的に合った塗料を選ぶことが大切です。
同じ素材の塗料でも、メーカーによって塗料の特徴は異なるため、選ぶ塗料によって塗り替えサイクルも変わり、どの塗料があなたにとってベストな選択なのかを考える必要があります。
塗装業者から最善の提案を引き出すためには、あなたの目的や優先順位をしっかり伝えることが大事です。
塗装を依頼する前に、次のポイントについて考えを整理しておきましょう。
予算 | いくらまで出せますか? |
---|---|
塗装の範囲 | 屋根や雨戸、雨どいなども塗りますか? |
付加機能 | 遮熱、断熱、防水、光触媒機能などは必要ですか? |
色 | どんな色調の外壁にしますか? |
修繕箇所 | 特に気になっている箇所はありますか? |
メンテナンス期間 | 耐久年数はどれくらいを期待しますか? |
条件を塗装業者へ伝える場合希望の条件が決まり、複数社に見積もりをしてもらう際は、どの業者に対しても同じ条件で伝えないといけません。
相見積もりは同じ条件でこそ生きるものです。
必ず「同じ条件で伝えること」を覚えておきましょう。
もし迷ったらシリコン塗料がオススメ
塗料の種類の中で、一番人気なのがシリコン系塗料です。
価格と耐久性のバランスがよく、コストパフォーマンスにすぐれています。
現在、外壁塗装工事をされる多くの方に選ばれていますが、ひとくちにシリコン系塗料といっても次のような種類があり、仕上がりも異なります。
水性1液型 | 耐久性や密着性は油性と比べると劣り、ホームセンターなどで売られている水性塗料と同等品です。大手メーカーがおもに使っている塗料で、扱いやすく環境への負担が少ないという特徴があります。 | 安い ↑ ↑ ↓ ↓ 高い |
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溶剤(油性)1液型 | 水性塗料より耐久性が高く、現在主流となっている塗料です。一般的な塗装店でもっとも使われています。ホームセンターなどで売られている油性塗料と同等品です。 | |
溶剤(油性)2液型 | 使用する際に、硬化剤を混ぜる必要があります。耐久性、密着性ともに水溶1液型、溶剤1液型よりもはるかにすぐれている塗料です。塗装のプロが使用する一級品といえます。 |
外壁だけでなく雨樋や雨戸などの付帯部分にいたるまで、すべての箇所に質が高い溶剤2液型を使用すると素晴らしい仕上がりとなります。
しかし、溶剤2液型は硬化剤を混ぜるという手間がかかるので、外壁だけに溶剤2液型を使い、付帯部分には溶剤1液型を用いる業者も多くあります。
こういった現状も認識したうえで、細かいところまで目を配る必要があります。
外壁塗装の種類:外壁材について
次は外壁材についてです。外壁といっても様々な種類があり、それぞれ特徴を持っているので詳しく見てみましょう。
外壁材 | 起きやすい症状 | 特徴 |
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モルタル | ・ヒビ割れ ・チョーキング | セメント・石灰・砂などを水に混ぜて作られた外壁です。築30年近い建物はモルタルが使われている場合が多いです。塗料の効果が切れるとモルタル部分に対して、ヒビ割れなどの劣化が起りやすくなります。 |
窯業系サイディングボード | ・コーキング(シーリング)の劣化 ・ボードの反り ・凍害 | セメントなどが混ぜられて作られた板状のボードです。寒い地域でよく発生する凍害と言われる症状に弱く、きちんとメンテナンスをしないと長持ちしません。 |
金属系サイディングボード | ・サビ ・潮風に弱い | スチールやアルミなどの金属素材をもとに作られた板状のボードです。金属であるためサビの発生などはありますが、断熱・防火などすぐれた機能を持っています。 |
樹脂系サイディングボード | ・変色 ・紫外線に弱い | 塩化ビニル樹脂を主な原料にして作られた板状のボードです。弾力・耐久性などすぐれた特徴をもっています。 |
木質系サイディングボード | ・塗装の効果が切れると劣化しやすい ・チョーキング | 木材で作られた板状のボードです。素材が木材なので劣化には弱いですが、色合いや風情ある外壁を楽しむことができます。 |
ALCボード | ・ヒビ割れ ・チョーキング | コンクリートを軽量化した外壁材です。マンションなどによく使われています。 |
コンクリート壁 | ・ヒビ割れ ・爆裂 | セメント・砂などを混ぜられて作られたものです。とても強度が高いのですが、防水機能等が失われると劣化が進みます。凍害などの症状が発生しやすいです。 |
漆喰 | ・汚れ ・傷がつきやすい | 消石灰・砂などが混ぜられて壁に塗られたもの。メンテナンスフリーで高機能な外壁です。お城や蔵の外壁で昔から使われているものとなります。 |
外壁の特徴が分かれば、どんな塗装にすればいいのか、また塗装業者が言っていることは本当なのか、あなた自身で判断できるようになります。
外壁塗装に不安を感じているあなたへ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
外壁塗装の種類についてまとめてきましたが、分かりづらいところやもっと知りたい情報はありましたか?
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