屋根塗装で補助金(助成金)を受ける条件と注意点

屋根塗装や外壁塗装工事に高額な費用が必要となりますが、各自治体が実施している補助金や助成金制度を利用できれば、自己負担を抑える事が可能です。

今回は塗装工事の補助金に関する基礎知識や補助金を受ける条件、申請方法や注意点などについてご案内いたします。

 

補助金・助成金とは

補助金や助成金制度とは、国や地方自治体から原則返済不要で至急されるお金のことです。公的な資金から給付されるため、誰もが受け取れるという訳ではありません。

各自治体によって制度の内容が異なるため、内容を確認した上で活用することが大切です。

 

屋根塗装・外壁塗装の補助金

建物の塗装や改修工事に利用する事ができる補助金・助成金では、各地域の地方自治体が外装改修工事の費用を一部負担してくれます。

全国の約1/3の市区町村にて地方自治体で外壁・屋根塗装に利用できる補助金・助成金制度が設置されています。

制度の目的としては、「推進している性能の高い住宅を普及させる」「地域の活性化」「省エネ対策」「ヒートアイランド現象の防止」などが挙げられます。

 

補助金・助成金をもらう為の条件と注意点

補助金・助成金をもらうための条件

補助金や助成金を利用する為には、定められた条件を満たす必要があります。条件は制度により様々ですが、一般的によく示される条件は以下の通りです。

・申請地域に居住していること

・過去に同一の補助金や助成金制度を利用していないこと

・過去に世帯全員が税金を滞納していないこと

・申請地域の業者に依頼すること

・施工箇所が制度の範囲内であること

・建築基準法に沿った住宅であること

・施工が行われる前に申請を行うこと

 

補助金・助成金をもらうための注意点

補助金や助成金には各自治体ごとに決まった予算があるため、予算がなくなってしまった段階で受付終了となる場合が多いため注意が必要です。なお制度によっては、施工に使用する塗料の種類や塗装範囲などの条件が細かく定められている場合もあります。

また、申請を行ってから交付の決定までには通常3週間前後かかります。さらには申請受付と施工完了報告書の提出には期限が設けられている為、決められた期限内に工事を完了させる必要があります。

そのため、期限をしっかりと把握した上で早めに行動する事が必要です。

 

補助金・助成金の申請から受給までの流れ

1.補助金の対象条件を確認する

補助金や助成金を利用するためには、定められた条件を満たす必要があるため、まずは、補助金の対象条件を満たしているか確認をします。

条件の詳細は各自治体のホームページで確認することができます。資料を確認しても内容がはっきりとわからない場合には、自治体へ直接電話で問い合わせをしましょう。

2.塗装業者から見積書を受け取る

塗装業者へ相談し、工事の見積書を塗装業者から受け取ります。

補助金の申請には、自治体へ見積書の提出が必要となります。なお見積書には、施工面積や使用する塗料などの算出された費用について、根拠を細かく記載することが求められます。

また、補助金によっては、見積書だけではなく、塗料の性能を証明するカタログの提出を求められる場合もあるので注意が必要です。

3.自治体へ申請書類の提出

手続きに必要な書類を準備し、自治体へ提出します。申請には、主に以下のものが必要となります。

・当該助成金交付申請書
・見積書の写し
・使用する製品に関するカタログやパンフレット
・図面および住宅地図
・施工前の写真
・住宅の登記簿謄本

自治体によっては郵送での提出が不可の場合もあるので注意が必要です。

4.自治体による審査、交付決定

自治体に提出した書類をもとに、審査が行われます。問題がなければおおよそ3週間前後で交付が決定します。

ただし、申請する時期や自治体によっては、交付決定までの期間が変動する場合があります。

5.塗装業者と契約、自治体へ契約書の写しを提出

交付決定後、塗装業者と正式に契約を結びます。その後、自治体へ契約書の写しを提出します。

契約書の写しは、申請内容の通りの契約をしたという証明ですので、提出を忘れないよう注意が必要です。

6.工事開始

自治体へ契約書の写しの提出が完了してから、工事を開始します。建物の規模や天候によっても変わりますが、基本的に塗装工事の期間は10日前後かかります。

7.施工完了報告書の提出

施工完了後、自治体へ施工完了報告書を提出します。その際、工事内容に変更があった場合には、変更の手続きも必要となります。

8.自治体による検査、交付額の決定

申請内容通り施工が行われているか、「完了検査」と呼ばれる自治体のチェックが入ります。完了検査が終わり、問題がなければ補助金の交付額が決定します。

9.自治体に請求書を提出

補助金の交付額が決定したら、自治体へ補助金の交付請求書を提出します。自治体によっては、請求書が施工完了報告書と一緒になっているケースもあります。

10.補助金の受け取り

請求書の提出が完了したら、2~3週間ほどで指定した口座へ補助金が支給されます。

 

外壁・屋根塗装に関する補助金・助成金の事例

カナリアペイントの支店がある地域での補助金・助成金制度の詳細を2つご紹介いたします。

前橋市

今年度の詳細は6月以降に発表されるため、昨年度の詳細となります。

制度名前橋市外装改修補助金
助成金額助成対象工事費(税抜)の3分の1(限度額10万円)
助成金支給条件
  • 60歳以上の者が居住していて、築25年以上経過している戸建ての住宅
  • 改修しようとする住宅に居住している世帯員の中に、令和元年の所得金額において500万円以上の者がいない世帯であること
助成対象工事例
  • 屋根(ふき材料及び防水材)、外壁、雨樋等の外部に面している部分の改修
  • 屋根、外壁等の塗装
  • テラス、ベランダ、バルコニーの改修
問い合わせ先都市計画部 建築住宅課 空家利活用センター
群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
電話:027-898-6081


熊谷市

制度名熊谷市住宅リフォーム資金補助金
助成金額改修工事費用(税抜)の5%(限度額10万円)
助成金支給条件
  • 熊谷市に居住し、住民登録がある人
  • 対象住宅の所有者であり、かつ、居住している人、又は、2親等以内の親族が所有する住宅に居住する人
  • 市税に滞納がないこと(所有者が複数いる場合は、その全員に滞納がないこと)
助成対象工事例
  • 屋根、外壁の改修(塗装含む)、床の改修、間取りの変更、防音・断熱工事
  • 台所・洗面所・浴室・トイレなどの水回りの改修など
問い合わせ先商工業振興課
埼玉県熊谷市宮町二丁目47番地1
電話:048-524-1111

 

住んでいる自治体の補助金制度を確認する方法

ご自分の住んでいる補助金制度を確認する場合は、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が運営する「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」を利用することで、簡単に確認することができます。

しかし、掲載されている補助金制度がすでに受付終了している場合や、記載内容は概要のみで詳細が分かりにくい部分などもあります。そのため、最新の情報については、各地方自治体のホームページを確認するか、自治体へ直接お問い合わせ、もしくは塗装業者へお問い合わせください。

 

 

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