【屋根塗装】塗料の耐用年数・メンテナンスのポイント
屋根の塗り替えをお考え中の方で、以下のようなお言葉を頂くことがございます。
「耐用年数が長持ちする塗料ほど金額が高いけど、『高ければいい塗料』なの?」
「屋根は家を雨風から守る大切な役割もあるので、安くても耐用年数が長持ちしない塗料は避けたい」
「どんな塗料を選べばいいのか、プロの目線からアドバイスを聞きたい」
今回は、屋根塗装における塗料の基礎知識や選び方、耐用年数、塗り替え時期の目安についてご紹介いたします。
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屋根塗料の耐用年数はどのくらい?
屋根の方が塗料の耐用年数が短くなる
はじめに、外壁塗装で使われる塗料と屋根塗装で使われる塗料とでは、同じ素材でも耐用年数が異なります。
外壁よりも、紫外線や雨の影響をダイレクトに受けやすい屋根の方が耐用年数が短くなる点は、意外と盲点になっていることもあります。
屋根塗料の耐用年数は樹脂の違いで変わる
屋根塗料の耐用年数は、塗料の原料となる樹脂の違いによって変わります。
どんな塗料を選ぶかにより次の耐用年数が変わるので、塗り替えの際には塗料の選択がとても重要です。
よって耐用年数が長いほど、次の塗り替え時期を先延ばしできる期待が持てます。
屋根塗装における耐用年数とは
屋根塗装における耐用年数とは、屋根に塗布した塗料の効果や効能が発揮されている期間のことで、塗膜が劣化する前までの期間をいいます。
耐用年数は塗料を選ぶ上で価格と共に非常に大切な要素といわれています。
しかし塗装面の状態や建物周囲の環境などによって多少の違いが生じるため、耐用年数に保証があるわけではありません。
塗料による耐用年数の違いと特徴
塗料にはどんな種類があって、それぞれの耐用年数と特徴はどのようなものなのかをご紹介します。
◆アクリル塗料:耐用年数 5~7年
アクリル塗料の魅力のひとつとして挙げられるのは、費用が安く抑えられる点や、発色が良く、鮮やかな色合いにできる点です。
乾燥が早く短期間での施工が可能なので、素人のDIYでよく使われています。
発色の良い画期的な塗料として、発売当初は人気を集め普及していきましたが、その後数々の塗料材が登場し、現在では需要が低くなってしまっています。
原因としては、価格が安い反面紫外線に弱く、耐用年数が短いため、近年では屋根や外壁の塗装に使われることはほぼありません。
◆ウレタン塗料:耐用年数 7~10年
密着性に優れ防汚性や施工性が高いため、一時期人気の高い塗料でした。
ウレタン樹脂を用いた塗料は、柔軟性があり、塗装した素材との密着度が高いのが特徴です。
また、光沢がほかの塗料よりも強く、塗装面は艶のある仕上がりになります。
また、ウレタン塗料が木材・塩ビ素材・鉄など幅広い下地に塗装可能な点も人気だった背景にあるようです。
しかし、より耐用年数が長持ちするシリコン塗料との価格差が狭まり、現在では使用頻度が徐々に減少しています。
◆シリコン塗料:耐用年数 10~15年
シリコン塗料は、樹脂を主成分にシリコンを使用した塗料のことです。
600℃前後でも耐えられる耐熱性、塗膜が高く撥水(はっすい)性がある耐水性、さらに酸性雨や強風に強い耐候性が特徴です。
また、汚れが落ちやすく、艶が映えるのもシリコン塗料のメリットと言えます。
また透湿性にも優れているので、塗膜のはがれや建物内部の結露を防ぐ効果もあり、藻やカビの発生防止になります。
コストパフォーマンスが高いため、現在最も使用頻度が高い塗料です。
◆光触媒:耐用年数 10~15年
光触媒は、セルフクリーニング機能と抗菌作用を持っていて、一般的な塗料よりも耐用年数が長い類にはいる塗料です。
太陽光で汚れを浮かせ雨で洗い流す効果があるため、メンテナンス性に優れています。
空気浄化機能があり、地球環境にやさしい塗料として注目されるようになりました。
しかし、費用面に着目すると、コストパフォーマンスに関してはあまり良くなく、価格が高めなのがネックと言えます。
◆フッ素塗料:耐用年数 15~20年
フッ素塗料の最大の魅力として、密着性が高く紫外線にも強いので、色あせしにくい点が挙げられます。
また防藻性、防カビ性も兼ね備えているので、塗料の中では耐用年数が最も長い部類に属します。
そのため、一度施工をするとメンテナンス費用をカットできる見込みがあるのもメリットとして挙げられるのではないでしょうか。
一方で価格が高いため、戸建て住宅での使用頻度は高くありません。
また、ツヤあり塗料しか選べない点や、塗膜が固い故割れやすいといったデメリットもあります。
◆無機塗料:耐用年数 20~25年
一般的な塗料は有機塗料と呼ばれ、石油などの有機物(炭素を含むもの)を主成分とした樹脂を使用しています。
アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの樹脂がこれにあたり、塗膜の基本性能は樹脂によって大きく左右されます。色あせやチョーキングなどの塗膜の劣化事象は、この有機物が原因となり発生します。
一方、無機塗料は、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料です。一般的にはセラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料のことをいいます。
無機物は紫外線で劣化しないため、無機物自体は半永久的な耐久性を持っています。
無機物を100%使用して塗料を作ることができれば、半永久的な寿命を持つ塗料を作ることも可能です。ビルのガラスが何十年経っても、劣化しないのと同じことです。
しかし実際にはそれでは固すぎて塗料として使用することができないので、無機物の耐久性を活かしつつ、有機物を混ぜて作った塗料が無機塗料です。
屋根塗装の耐用年数が過ぎると起きる症状
屋根塗料の耐用年数が過ぎるとどのような症状が起きるのでしょうか。
屋根の塗り替えは適切な時期におこなうことが屋根を長持ちさせる秘訣です。
そのためには定期的に点検を行い、劣化のサインを見逃さないことが重要です。
屋根の劣化のサインには次のようなものがあります。
これらの症状を見かけたら、塗り替え時期です。
◆色あせ・つや引け
紫外線を浴び続けることが原因で発生する症状です。
建物の美観を損なうだけでなく、撥水性がなくなっているため屋根材に雨水が浸み込みやすくなります。
◆こけや藻の発生
塗膜が劣化して防水機能が損なわれると、水分を吸収してこけや藻が目立つ様になります。
野地板と呼ばれる屋根の下地材が腐食する原因にもなるので、軽視できません。
◆チョーキング
触ると白い粉の様なものが付く状態です。
すでに塗膜の寿命がきているサインです。
◆撥水性の低下
屋根の塗膜の撥水性が低下すると、水分を吸収してやがてさまざまな不具合が発生する様になります。
◆ひび割れ
水分を含んだ屋根材が膨張・収縮を繰り返すことで発生します。
塗膜の保護機能が低下しているサインです。
地震などの影響でひび割れが発生するケースもありますが、そのまま放置しておくと雨漏りの原因になります。
◆金属部分のさびや腐食
屋根の金属製の付属部材のさびや腐食を放置しておくと、雨漏りの原因になる恐れがあります。
屋根塗装についてのお問い合わせは株式会社カナリアペイントへ
風雨から建物を守る大切な部位である屋根を長持ちさせるためには、劣化が進む前に塗り替えなどの適切なメンテナンスを行うことが不可欠です。
そしてできるだけ費用対効果の高いメンテナンスを行うことが重要になります。
屋根のメンテナンスを効率よくおこなうためには、悪くなって不具合が生じる前に塗り替えをするのが基本。
そして耐用年数とコストのバランスを考えて、長期的視野から塗料を選ぶことが何よりも大切です。
事前にいろいろな塗料の特徴や塗り替え時期のタイミングを押さえることで、満足度の高い屋根塗装が実現可能になります。
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