屋根の素材と特徴①
外壁材に種類があるように、屋根にも様々な屋根材が使用されています。
素材によって耐久性、リフォームのタイミングは異なってくるものです。
お住まいの屋根について把握し、リフォームに備えておきましょう。
◆スレート
コロニアル・カラーベストとも呼ばれています。セメントと繊維材料を混ぜ合わせ、薄い板状に仕上げたものです。デザインが豊富で和風・洋風どちらのスタイルにも合う屋根材です。
以前のスレートにはアスベストが使用されていましたが、現在では禁止されています。
メリット:比較的安価、耐火性に優れる、カラーが豊富、軽量で耐震性に優れる、防音性良好
デメリット:定期的な塗装が必要、自然災害・重さに弱く割れやすい、カビやコケが目立つ
劣化サイン:カビ・コケ・藻、ひび割れ、浮き・反り、雨漏り、色あせ、剥離、欠損
寿命:20年前後
メンテナンス:約10年
◆粘土瓦
粘土を高温で焼き上げた屋根材です。耐久性が高く、形状により和風・洋風どちらのデザインにも合わせることができます。重量があり、工事の際には耐震性を考慮する必要があります。
メリット:耐火性・遮音性・耐久性・断熱性に優れる、一枚から交換できる、デザイン性に優れる
デメリット:地震に弱い、比較的高額、暴風で瓦がずれる、軽量な屋根材からの葺き替え不可
劣化サイン:コケ・藻、瓦のずれ、割れ、歪み・たわみ、棟瓦・漆喰の崩れ
寿命:50年前後
メンテナンス:ほぼ不要(要下地点検)
◆セメント瓦
セメントを瓦型に成形した屋根材です。見た目は似ていても粘土瓦より寸法の精度が高く、比較的安価です。早めに再塗装することで寿命を延ばすことができます。
メリット:耐火性に優れる、遮音性に優れる、高い断熱性、日本瓦より安価、形状・カラーが豊富
デメリット:地震に弱い、暴風で瓦がずれる、メンテナンスが必要、劣化が進むと割れやすい
劣化サイン:カビ・コケ・藻、塗膜の剥離・色あせ、下地のザラつき、ひび割れ
寿命:30年前後
メンテナンス:15年前後