【外壁塗装】手順|外壁塗装工事に欠かせない足場工事とは
外壁塗装工事において「必ず設置しなくてはいけない」と言われる足場ですが、なぜ必要なのかをご存じでしょうか。
足場は外壁塗装工事を行う上で必ず設置しなくてはいけないものですが、「足場がなくても工事はできるのではないか?」と思ったり、「無料で設置することはできないのか」と考える方も多いと思います。
今回は足場の必要性や注意点について解説していきますので、ぜひご覧ください。
足場とは?
足場とは工事作業を行う際に職人が作業をするために乗る場所で、鉄パイプや金属の土台などで組み立てられています。
足場は最終的には撤去される部分ですが、作業において非常に重要な役割と果たしています。
一般的に足場代に含まれる作業範囲
見積書に足場代が記載されていたら具体的に何の費用かご存知でしょうか?
・足場を設置する作業員の工賃
・足場となる資材のレンタル料
・養生シート、飛散防止シートのレンタル料
足場は設置する面積や高さによって必要な資材と作業量が異なります。足場代の計算にはその建物の外周や高さが必要です。
また、家自体が高所にある、家に高さや傾斜がある場合、家と家の間が狭い場合は作業が難しくなるので高額になる可能性があります。
足場が必要な理由
一説には外壁塗装工事の費用のうち、2割を足場代が占めると言われています。
そんなに費用の掛かる足場ですが、どうして足場を組む必要があるのでしょうか。
作業効率の向上と品質の維持の為
作業を行う場合に足場が安定している方が塗装をしやすいのは想像しやすいのではないでしょうか。
足場は作業スペースとして塗料を置くこともできますし、しっかりとした足場が無くては塗装工事を行う事は困難です。
高所での作業しやすい環境は作業効率と品質の維持のために必要です。
作業の安全性確保の為
一番の理由として作業員の安全性を確保する事です。
高所での作業は危険が伴います。足場があることで転倒、転落のリスクが格段に減ります。足場は動きやすいだけではなく、ポールなどに安全帯などをかけて転落防止のためにも使用します。
安全帯とはベルト状の命綱のことです。工事作業時の転落は命に係わるので、作業を行う際に安全帯で転倒しても転落することがないよう安全を確保しています。
2m以上の高所作業では労働安全衛生法でも義務付けがある
足場を組む理由の一つに高所作業には足場を組むことを義務付けていることが挙げられます。
ですので、もし2メートル以上の外壁塗装工事で足場を組まない場合は法律違反なのです。
足場代が無料になるからと足場を組まないことを推奨する業者がいたら、その時点で問題です。安全性と法律を軽視しているので、論外の業者といえるでしょう。
周囲への塗料の飛散防止と建物の保護の為
足場を組む際に、一緒にメッシュシートをかけます。
外壁塗装工事ではメッシュシートを使い、塗料を扱うので周囲を汚してしまうことのないよう、また作業中に誤って建物を傷つける事の無いように保護しています。
足場は品質の為、作業員の安全性のため、周囲の安全友野を守る為に大事な役割を担っています。
足場を設置するには専門の業者、職人さんに依頼する場合が多く、どうしても削れない部分であることはご理解いただけるのではないでしょうか。
足場の種類について
一口に足場といっても、様々な種類があります。
足場が簡易なものもあれば、大掛かりなものもあり、建物の大きさや工事の規模で使われる足場の種類が変わってきます。
今回は一戸建てで用いられる足場の種類についてご紹介します。
■単管足場
名前の通り、2本のパイプを抱き合わせて作る足場です。
2本のパイプに足を乗せることになるので職人たちが注意しないと滑落や転倒、転落の危険があります。
塗装職人などが自分で組み立てることもできる簡易な足場ですが、安全性が低く細かい作業には向いていません。
どうしても、他の種類の足場が組み立てられない狭い隙間しかない場合に使われることがありますが、危険な足場です。
■単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は単管足場とくさび(ビケ)足場の中間のような足場です。
ブラケットと呼ばれる金物を使用して板を取りつけた形状で、単管足場に比べると動きやすいです。
しかし、単管ブラケット足場がボルトを締めただけなので、ハンマーで固定したくさび(ビケ)足場より不安定でうまく組まないと揺れやすい欠点があります。
狭くくさび(ビケ)足場を組めない場合、低層の住宅の場合に用いられることがあります。
■くさび(ビケ)足場
パイプと歩ける幅の床を組み合わせて作る足場で、余裕を持って動けるだけでなく荷物を置くスペースとしても使えるので効率的に作業を行うことが出来ます。
勿論、足をのせるための床があるので動くスペースがあり安全性が高い足場です。専門業者でないと組み立てることが出来ません。
また、パイプの足場ですのでハンマーで固定するので組み立て時にハンマーで叩く騒音が気になる可能性があります。
現在、一軒家に用いられる足場で主流になっています。
■屋根足場
外壁塗装では屋根の塗装も行う場合があり、その場合は屋根にも足場が組まれます。
屋根の傾斜が急な場合、組む難易度が上がります。
外壁塗装工事における足場のポイント!
外壁塗装工事の際に大事な足場について説明しました。
足場は「安全性」「作業の効率」「仕上がり」を大きく左右するとても大事なものです。
足場は組むのに費用がかかるため、外壁塗装のみではなく屋根や破風板、雨樋、鼻隠しなども合わせて塗装してしまうと同じ足場を使って済ませることが出来ます。
その分の足場代が浮きますので、これから外壁塗装工事をされる方は合わせて屋根や破風板、雨樋、鼻隠しなども忘れずに塗り替える事を検討してはいかがでしょうか。
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